うっかり

山のこと、釣りのこと、自転車のこと、鳥のこと、道具の試行錯誤

石尾根縦走~Day2

石尾根縦走の2日目でございます。

14時頃に遅れていることに気が付き、その時点で歩き始めて6時間ほど。15㎏ほどの重ザックなので足が前に出なくなっておりました。気が急いたからなのか体力ではなく精神力だけでなんとか七ツ石小屋に到着した一日目。

そんな一日目はこちらをば。

 

 

4月29日 Day2

 

前夜19時にはシュラフに入りあっという間に眠りに入り、4時半ころに目が覚めました。ダウンを着て寝た為若干暑かったように思います。3月は寒かったのに季節はあっという間ですねぇ。サタケのカルボナーラを朝食にしました。あんまりカルボナーラの味がしなかったように思います。そして5時頃にテントを出ると、

 

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富士山が見えておりました。なんだかシーンとしててとても幻想的でございました。こ、これがテント泊の醍醐味なんでしょうか。初めての経験でございます。前回の霧の中の真っ白テント泊とは雲泥の差でございます。

 

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ここ七ツ石小屋はテント場自体はそんなに広いわけではありませんのですぐに一杯になってしまう感じです。こうやって見ますと混み合ってて嫌だなぁという印象になってしまいますがそれはテント泊している人の質にもよるのではないでしょうか。今回ご一緒した方々は本当にマナーが良く、逆に慣れていない私がなにかしらやらかしていないかということに神経を尖らせておりました。よく山小屋とかテント泊ですとコンビニ袋をカシャカシャさせる人がいますが今回は全くそんな音が聞こえることもなく、とても快適でした。

 

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私も食糧などはこのようなカミサンが縫ってくれた東袋に入れて持って行きました。ごみ袋はジップロック大にするとカシャカシャ音はしません。

トイレもキレイで近いし、数歩歩けば水場がありますので疲れている時などはこれは助かります。その点でいうと奥多摩小屋はこれらの真逆ですからね。そんな奥多摩小屋も来年の3月をもって閉鎖となっております。位置的にイイ感じだったんですけどねぇ。閉鎖されたらここ七ツ石小屋もすぐに一杯になってしまうのではないでしょうか。

 

ご飯も食べてご来光?!も見ましたのでボチボチとテント撤収を開始します。と、その最中にAさんは旅立って行かれました。撤収早かったなぁ。私はこの時点でまだどうするかを決めていませんでした。6:30に撤収が終わりずらしてくれた隣のテントの方にお礼を言って小屋番さんに挨拶して小屋を出ました。まずは水場方面へ向かいました。ということは七ツ石山か雲取山ということになります。ここに来てもまだ迷っておりました。ツライだけの山旅だと今後に響くのではないかとかいろいろネガな考えが頭をよぎっておりましたが体は動いておりましたのでいきなり直登の七ツ石山へ登ってみることにしました。なんだかこの行き当たりばったり感もなかなかよいですね。必要な準備と時間があるから出来ることですね。

 

しばらくはゆっくりゆっくり足を運び息を切らさない様にして登ります。程なくして尾根に乗りました。そこから山頂まではチョイと登れば着いてしまいます。あーここもテント泊のよかところではないでしょうか。

 

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6:50に到着。テント泊を始めてから初めての山頂ではないでしょうか??まさかの七ツ石山とは。

 

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富士山もスーパー良く見えました。

 

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遠くには南アルプスの方々も。今年は北岳に登ってみたいですね。

ここで思いました。やっぱり山登りは山に登ってナンボなんですねと。ここのところ縦走縦走とかテントテントとか山に登るという基本的なことをないがしろにしていた気がいたしますです。

 

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これを機にこの石尾根を歩いて雲取山に登って三条小屋まで行くことに決めました(え~!今ですか。)

 

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途中、足元をモゾモゾしているものを見つけたのでよーく見てみるとヒガラでした。最初はコガラかと思いましたが頭頂部が白いのでヒガラですね。ちょうど逆光で木の陰に私がいる為、まったく気が付かないので近づくことが出来ました。

 

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山桜と富士山。

景色や鳥たちを見ながらゆっくりと歩きます。やっぱりコレですね。どうも間に合わなきゃ間に合わなきゃという気持ちだけだと何のために山に登っているのかって気になります。これからテント泊を計画する際にはコースタイムはゆっくり目ですね。

 

7:50奥多摩小屋へ到着いたしました。ちょっとのんびりし過ぎましたかね。テントももうだいぶ撤収したあとだったのですがそれでもまだまだ多く、すれ違った登山者の話によると100張は超えてたとのこと。おそるべし奥多摩小屋。

3月に撮ったものと比較してみました。

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ちょっと左にずれてましたね。季節が変わって新緑となっておりました。

 

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ここから小雲取山までは急登となります。ここで気が付いたのですがゆっくり登ればそんなに息は上がらないのですね。それにしてもだいぶ高度感出てきましたねぇ。イイ景色です。

 

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そして雲取山までの最後の急登です。ここを超えれば山頂です。

 

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9:00に雲取山に到着いたしました。これでテント泊装備で石尾根を踏破したことになりますかね。まぁまぁの充実感。そりゃそうですよね当初はみずがき山荘ですから。バルトロ君も寝ております。あ、そういえばAさんは今頃どのあたりを歩いてるんでしょうかねぇ。

山頂からの景色はもう富士山なんでもうここには載せません。もう飽きたでしょ。

 

ここからは三条ダルミを目指して降ります。これがまたバカが付くくらい急なとこでして重ザックがもろに足に来ます。日帰り登山では下りはひょいひょいと降りて行けるのですがこの重さですとそれを許してはもらえません。ひょいひょいなんてやっちゃったらすぐに膝を痛めるでしょうねぇ。だから下りだからとコースタイム通り歩けると思ってはいけないかもしれませんね。

 

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10:00に三条ダルミへ到着いたしました。コースタイムの倍かかったように思います。10分ほど休憩して今回二泊目の三条小屋へ向かいます。コースタイムは1:55となっておりますがおそらくそれでは歩けないでしょうねぇ。

 

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ここからはひたすら巻き道のようなとこを延々と2時間強、基本下りを歩くわけですがこれがなかなかにツライのです。途中滑落しそうなくらい危険なとこが多く、石尾根のようなメジャーな道ではない為、全く気が抜けません。気を抜くと間違いなくGo to Hellデス。これも重ザックだから思うことですね。ザックが左に振れて重心が左に移動しないように気を使います。

 

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1リットル補充して来ましたが残り少なくなっておりましたので途中にあった水場で補充しました。助かりました。しかしここでうっかりやらかしてしまいます。2時間も歩かないと踏んで満タンにしませんでした。結局着くころには空っぽでした・・・。

 

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そしてこの道も終盤に差し掛かる頃、足が動かなくなってしまいました。そうです歩き始めて6時間が経過し魔の時間が始まってしまったのです。亀が歩くくらいのスピードになってしまいました。

 

2時間を経過してもまだ到着しません。この区間がこの日の最大の難関と言ってもいいでしょうねぇ。登りじゃないのに。

 

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2時間半を超えたころに沢の音が聞こえてきました。目的地が近づくと足が動き出すんですよねぇ。

 

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そしてようやく三条小屋が見えてまいりました。なんとも立派な小屋です。12:40到着。コースタイムより45分も遅れております。ヘロヘロです。受付でテント泊でお世話になりますと言うとお風呂入りますか?と聞かれます。ここは沸かし温泉があるのです。当然入りますと答えます。テント泊600円とお風呂300円でした。

まだ早い時間だからまだテントスペースは残っておりました。ここは沢沿いにテント場があるのですがスペースに限りがありGWではすぐに一杯になってしまうんですよね。現に夕方くらいには通路に張ってる人もいました。

 

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早速、テントを張りました。もうだいぶこの作業も慣れてまいりました。雨は絶対に降りそうもないのであえて沢ギリギリに張ってみました。昨日のテント泊でほんのり湿気ったダウン類を干します。

 

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テントから沢が目の前な感じに。サイコーですね。沢音で寝れるか心配ですが。ま、それもまた良し。

 

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テントから左をみると小屋からの降り口と橋が見えます。

 

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右を見ると滝があります。こりゃザーザーと音がしているのでこれまた寝れるかなぁと。でもこの沢音が思わぬ効果を。隣りのテントの音、声がほとんど聞こえないのです。これはいい!

 

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上を見上げれば新緑の天井。いやぁサイコーじゃないですか三条小屋!沢沿いだからもっと暗くてジメジメとしたイメージしてました。

 

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早速お風呂に入りに。そんなに広いお風呂ではないけど汗を流すのにはいいですね。疲れも取れそうです。

 

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テントに戻り、柿ピーでビールをグビグビぷはー!っと。いやぁ旨いっ!ものごっつ旨い!

 

さ、明日はこの沢沿いの林道を下るだけです。to be continue・・・。

 

 

三日目はこちら