8月5日 Day1後編
予定通り白鳳峠へ着いたうっかり山岳部は地蔵ヶ岳への稜線を進みます。まずは高嶺まで登ることになります。
ハイマツの間を縫うように登って行きますがまぁまぁのヤブ漕ぎ状態。足元はゴーロだしまぁ歩きづらいこと。高嶺が見えております。一旦は丘にのっかりそこから急登となるようですね・・・。
2,650m付近でぜはぜはと息切れし始めたので休憩をとりますが、過呼吸気味になったのかそれとも軽い高山病なのかなかなか息切れが治まりません。しばらくしてようやく落ち着いてきましたが亀足となってしまいました。
振り返ると北岳様の奥に間ノ岳でしょうか、姿を現しておりました。
右に視点をやると仙丈ヶ岳がどどーんと。やっぱりアルプスと呼ばれるだけありまして今まで見たことのない大きさです。デカイです。
そして急登の直下に着きました。角度的にこんな感じ。
岩にひっそりと咲く花。なんて名前かはわかりませんが。
そして這いつくばらないと登れない急登。そんなに難しいとこではないのだけどテント泊装備ですと慎重になります。ぶっちゃけ怖いです。
そして14:38に高嶺2,779mへ到着いたしました。私の最高峰は燕岳ですから生涯最高地点となります。しかし相棒と二人して喜び合うこともなく、ただただハァハァと息をしているだけでした。達成感よりも疲労感でした。
白鳳峠から2時間半もかかってしまいました。コースタイムはご覧の通り1時間・・・。これ、1時間で登れるもんなんでしょうかねぇ。ピンピンとしたコンディションで白鳳峠からスタートだったら出来なくはないのかなぁとは思いますが白鳳峠まで4時間半かけて登って来てますからその疲労を加味しないといけないのでしょうか。計画するのは本当に難しいですね。
それにしても高いとこにいる感じですねぇ。
ホウオウシャジンを見つけましたっ!これ、日本中でココでだけ咲く花なんですね。とても貴重です。
地図上では表現できていませんが高嶺は双峰なんでしょうか一旦下りて登ったとこからこれから歩く稜線が見えてきました。地蔵岳のオベリスクと観音岳がくっきりと!とても壮観なんですがいかんせん疲れているもんだからあそこを歩くのかといった気持ちの方が強かったです。
相棒に腕をこうやって!と両腕をとんがった形にして欲しかったんだけど、あ、あの、それ盆踊りだから・・・。あ、疲れてんのにすみませ~ん。
遠くにヤツが見えます。あ、というかこういう言い方は私はあんまり好きじゃないのでちゃんと書きます。遠くに八ヶ岳が見えます。
ここからアカヌケ沢の頭まで一旦下りて登る感じですのでこれはこれでツライ。地図上ですとそんなに斜度を感じられませんでしたが目の当たりにしますととても谷が深い。
そしてついに今までガスに包まれていた甲斐駒ヶ岳が姿を現しました。なんとも猛々しい!これも登ってみたいと思っておりますがおそらく私の足では黒戸尾根は無理だろうなと思います。
あちこちにタカネビランジが。タカネビランジのタカネって高嶺なんでしょうか?
アカヌケ沢の頭の手前まで歩いてきました。振り返ると高嶺のとんがりが見えます。
そしてようやくオベリスクが目の前に見えました。
アカヌケ沢の頭に到着。この時点で16:36。高嶺から1時間半ほどでしょうか。コースタイムの倍以上かかっております。先ほどの地図をご覧いただくと、正直、このコースタイムの40分てありえないと思い始めました。
ここからは賽の河原を経て地蔵ヶ岳へ降ります。
地蔵ヶ岳到着。もうこの時点では相棒との会話もなくなってしまいました。
トボトボと鳳凰小屋へ降りる相棒。精も根も尽き果てております。この時点で相棒と私の心の中では明日ココ登るの?そしてあの観音岳まで登れるの?と自問自答し、二人とも「明日は青木鉱泉だな。」と決めておりました。
18時鳳凰小屋到着。11時間の長い歩きが終わった・・・。
鳳凰小屋のおねえさんに遅くなったことを詫び、ちゃちゃっとテントを張って、水を補給。おねえさんに水場の水の方が断然旨いよ!と言われたので汲みに行き飲んでみるとハンパないくらい冷たくて旨いっ!さすがは南アルプスの天然水。感動しました。
そして食事。二人とも疲れているからか食欲があまりないのだけど、チョリソパプリカでビール。相棒はガパオライス、私はペンネアラビアタでワインをコップ一杯だけ飲んで20時ころテントに入りました。
ココ鳳凰小屋はスタッフがとても感じがよかったです。
さ、青木鉱泉へエスケープすることになったうっかり山岳部は車を置いている夜叉神峠へ無事に辿り着くのでしょうか! to be continue・・・
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