うっかり

山のこと、釣りのこと、自転車のこと、鳥のこと、道具の試行錯誤

立山三山に登ってきました

■2018年9月23日(日) 

一年ほど前から計画を立てておりました立山三山にようやく登ることが出来ました。立山三山とは浄土山立山(雄山、大汝山、富士ノ折立)、別山とのことですが、その三山を時計回りで歩くのか、反時計回りで歩くのかというのを直前まで悩み続けましたが、夜明け前のヘッデンでの新室堂乗越、雷鳥沢辺りは熊の恐れもあったのと昼過ぎに雄山を下るとなると渋滞必至。ということで反時計回りで行くことにしました。日の出時間を浄土山南峰に合わせて3:00に雷鳥沢キャンプ場を出発しました。

 

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夜中はまだこんな感じの星空でしたが月が落ちた3:00過ぎには満天の星空でした。いつもはハッキリしているオリオン座とか北斗七星などがどこにあるのかわからないほど素晴らしいものでした。

 

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慣れないヘッドランプでの登りに四苦八苦しながら浄土山北峰へ向けてよじ登り北峰に立つとあともう少しで日の出となっておりました。夜明け前の雄山。遠くに雲海が見えます。

 

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ちょっと慌て気味に南峰へ。なんとか雲海から頭を出した太陽に間に合いました。それにしても日本海側からの風が凄いことになっており、カメラがブレブレで撮影もままなりません。とくに私のカメラはファインダーが無いタイプなので顔をつけての3点支持(?!)ができないのです。

 

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雄山のわきから登ってきます。いやぁ素晴らしい!の一言ですね。雷鳥沢からは思いのほか距離があったので喜びもヒトシオでございます。

 

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さらにズーム。ぐはっ!素晴らしすぎて倒れそうです。

 

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風で手ブレってしまっておりますが遠くには槍ヶ岳ほか北アルプスの面々。

 

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ひとしきりご来光タイムを堪能したあとは一ノ越へ一旦降りて今回のメインとも言える雄山へ登り返します。いやぁこうやって見ますとそそり立っておりますなぁ。まだこの時間だと登っている人もまばらです。

 

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奥大日岳も日が当たり始めました。

 

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一ノ越山荘に着きました。まだ人はまばらでしたが雄山へ登り始めた頃になると人がワっと出てきました。いかんいかん先を急ぎましょ。

 

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こんな感じのザレザレ感。なので絶対に石を落とさないように慎重に足を運んで行きます。

 

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グワっとよじ登り系。痺れますねぇ。眩暈がします。

 

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振り返ってみますと一ノ越からだいぶ上がってきました。先ほど登った浄土山にもサンサンと陽がさしております。

 

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社務所に近づいてきました。ここも岩岩岩!慎重に慎重に。

 

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反対側を覘きこむと雪渓混じりのカール。ん~・・・、すごい惑星感。

 

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そしてほぼ時間通りに一等三角点2,991.6m地点へ立つことが出来ました。風が凄くてスマホで撮ってた方が「スマホ飛んでいきそーでこわい」とおっしゃておられました。

 

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社務所へ寄りご朱印をお願いしている間に雄山の本当の山頂へ向かうべくご祈祷をお願いに行きました。

 

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本当の山頂はあそこです。

 

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標高3,000mの高度感の中にたたずむ神主。なんとも不思議な光景であります。

 

 

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そして雄山山頂に。遠くに剱岳が!

 

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ご祈祷が終わり、社務所にてお願いしていたご朱印を受け取ります。ここで若冲御朱印帳をお持ちの方がいらっしゃってどこで買ったんですか?などと根掘り葉掘り聞いてしまいました。失礼いたしました。それにしてもとてもかっこいい御朱印帳でした。社務所の裏にはこのような室堂、雷鳥沢、そこに映る雄山の影。ミクリガミドリガ池に映る青空、そして大日岳、その先には遠く富山湾。あまりに圧倒的な光景にもうこれ以上はないんじゃないかという気にさせられます。

 

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雄山のあとは大汝山へ。ここからは岩稜帯の稜線を歩きます。いやぁこれを楽しみにしていたんです。3,000mの稜線歩きは私の憧れでありました。

 

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これから歩く稜線上の先には地獄の山、剱岳が黒々とした姿を見せてくれております。

 

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そしてほどなくして大汝山山頂へ。3,015m。もの凄い高度感。怖いくらいです。

 

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映画の舞台にもなった大汝休憩所。その先にはこれから登る富士ノ折立の岩山が。

 

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うぉーーーっ!ココを登るのかっ!

 

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途中2か所ほどヒューっとなる箇所がありましたが慎重に3点支持にて登ることが出来ました。

 

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ココから真砂岳までは岩稜帯の急な下りです。なので少し渋滞気味でした。富士ノ折立までが岩の世界であれば真砂岳は名前のとおり砂の世界といった印象。

 

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だいぶ降りてきました。振り返ると今まで歩いてきた岩の世界が。

 

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そして真砂岳山頂。今までは尖がってたところから急にまぁるい感じになります。

 

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朝登った浄土山も遠くになってきました。こうやって改めて見ると浄土山にも雪渓があったんですね。

 

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さ、本日最後の山、別山へ向かいます。いやぁ気持ちが良い稜線歩きが続きます。これをどれだけ待ち望んだことか。

 

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別山への登り返し。ぐいんと急になってきました。渋滞になりましたが逆に私のペースなので助かりました。

 

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そして別山南峰に到着。

 

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目の前には雪と岩の殿堂、剱岳がデデン!と。こんなにクッキリと姿を現してくれて本当にありがとうございます。

 

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もっと近くに見る為に北峰へ向かいます。地図上ですとここが硯池のようですね。

 

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そして北峰に到着。麓には小さくテント場も。

 

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さ、これであとは雷鳥沢へ向けて下るだけです。

 

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剱御前小舎を経て、

 

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新室堂乗越へ降りて行きます。まだまだ雲は下にあります。なんて高いとこなんだ!

 

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遠くにテント群が見えてきました。ここからでは自分のテントはわかりません。その先には地獄谷の灰色の世界が。

 

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ココ立山の紅葉はピークではありませんがだいぶ進んできており、緑、赤、黄色とといった色合い。キレイですねぇ。

 

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初めて見ましたチングルマ。綿になったチングルマもいいですが今度は夏に来てカワイイ白い花も見てみたいですね。

 

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ナナカマドの葉はまだ黄色がかっておりますがこれが秋深まると真っ赤に染まるんですね。これも見てみたいです。

 

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浄土沢に架かる橋を渡ってゴール!

いやはや今回はなんとゴージャスな登山なんでしょうか。

大眺望あり、ご来光あり、タルあり、岩あり、よじ登りあり、ご祈祷あり、稜線あり、紅葉あり・・・。

 

一日おいてこれを書いておりますが、今は腑抜けになっております。それくらいやった感満載で素晴らしい山旅でした。おそらくですがこれ以上の眺望は今後はあり得ないだろうというくらい良かったわけですが、これからは季節ごとの景色というのがどんなものなのかというところを見ていきたいですね。雪のGWとか雪の白と緑のストライプの夏とか。そういった楽しみがまたふつふつと湧いてきました。