いやぁ長かったですねぇ。梅雨。ジメジメシトシトザーザームンムンサムザム。そんな長梅雨がようやく終わり太平洋高気圧が張り出して来ました。そして日本からほど近いところから熱帯低気圧が発生し風速17mを超えたところで台風へ変身、北上し三重県あたりに上陸したところで、
飛行機に乗ります。
いやぁ通り道ですからねぇ。飛ぶんでしょうかと心配しましたがこれくらいだと飛ばすようですね。飛行機に乗って飛び立つまで1時間以上かかりました。あの狭い空間でとてもつらかった。結局到着時刻も1時間以上の遅延ですが飛べばいいんですよ。
現地に着いたら予約してたレンタカーに乗り込みます。三菱自動車のECLIPSE CROSSでした。こんな高級車頼んだ覚えはないのだけど予約してたフィット、ヴィッツ、デミオクラスの小型車が事故で使えなくなったとかで代わりにコレだそうです。お値段据え置きでお得でした。ラッキーです。ACCもついて超楽チンでした。
まずはカーボローディングという名目で九州ラーメン。まぁ当然ですが替え玉付きデス。やっぱり旨いねぇ。あ、あくまでもカーボローディングですからね。そして一日あけて登山当日を迎えました。いよいよ九州シリーズの幕開けでございます。
まずはこの山、開聞岳でございます。この開聞岳を初めて見たのは小学6年生の時でしたかねぇ。南九州のあたたかい空気感の中で緑色できれいな三角でどこからも見えてなんだかやわらかい。そんなイメージでその後何度も見てきましたがこれまで登ったこともなかったのですね。なのでこの機会に是非とも登っておきたかったのですね。
■2019年7月29日
夜中に車を走らせてかいもん山麓ふれあい公園にある駐車場に車をとめて登山開始です。今回は影開聞岳を見ようということで陽が昇り始めてから影が長く伸びるだろうという瞬間を狙って、
ヘッデン装着にて登りはじめます。登山口はすでに2合目なんすね。
4合目を越えたあたりで陽が昇ってきましたといいいますか明るくなってきました。というのも肝心のお陽さまが・・・。ガスっておりました・・・。これは影開聞岳どころか眺望も見られないということにならなければいいなぁなどと不安感丸出しな感じで歩いておりました。
それにしても湿り気がスゴイですねぇ。しっとりです。
5合目には展望台がありましたが、
真っ白です。ん~、真っ白じゃないな。うっすらと陽のピンクが入ってますね。ガスは薄そう。この5合目からは徐々に勾配が急になっていきます。
岩も多くなってきました。手を使ってよじ登るところも出てきます。
そんな中、この子が居ました。久しぶりに見ました毒蛇のマムシくんです。とても好戦的な態度です。一旦は逃げようとしましたが撮影の為に執拗に追うと振り返りとぐろを巻いて尻尾をガラガラヘビの様に震わせます。いやぁ危ない。この子の存在をすっかり忘れてましたねー。うかつに岩に手を置けなくなりました。
ここはお口直しに花でも見て頂いて。
6合目あたりでは雨が降り出しましたが森が濃いからか濡れることはありませんでした。暗くなったのでブレブレです。
7合目を越えたあたりからガスが時折抜けるようになってきました。
仙人洞というところがありました。とても入る気にはなりません。おそらく中には阿鼻叫喚の世界が待っていることでしょう。まずはコウモリ、ゲジゲジは当然のこと、先ほどのマムシ君も好みそうなところです。どうも私はこの暗いところに住まう生物をあまり好まないようです。 まぁゲジゲジだぁ~い好きっ!って人を見たことはありませんが。
このようなフィックスロープも見られるようになってきました。
9合目を越えると時折下界が見下ろせる場所に出ます。
薄っすらと下界が。
出た!ハシゴ。油断しない様に慎重に登ります。
山頂直下には祠がありましたのでお参りしました。
さ、本日のビクトリーロード。ココを登れば、
開聞岳山頂に到着致しました。2か月ぶりの登山なのでヘロヘロでした。でもそんなブランクの体にはこの山で丁度良かったかもしれませんね。
ガスが抜ければこの高度感!影開聞岳は叶いませんでしたがこの景色が見られればもういうことありませんね。イイ景色を眺めていると一人の健脚そうなおじいさんが登って来られました。軽く挨拶してそのおじいさんもイイ景色を眺めておられました。
皇太子殿下がお立ちになった場所とのこと。昭和で皇太子ですから令和なこの時代では上皇陛下のことですよね??となんだか錯乱状態です。同じ場所に立って上皇陛下と同じ景色を見たかったのだけどコレ踏むわけにはいきませんからやめておきました。
後を振り返れば遠く洋上アルプスと言われる屋久島宮之浦岳のお姿がっ!たしかにこうやってみますと洋上アルプスという表現は合ってますね。縄文杉はまだ世界遺産になるずーっと前(25年前ですねぇ・・・。遠い目)に見たことはあるんですが宮之浦岳には行ったことはないのです。いつかはあそこに行くぞっ。
先ほどのおじいさんは先に降りられていきました。
さ、私も下山しましょう。あ、あれ?手拭いが無いっ!お参りしたところではあったと記憶してたので祠まで戻って何度も見直してみましたが見つかりません。風で飛んで行ってしまったのか?残念です。
気を取り直して道すがら眺望のよい所でしばし景色に見とれていきます。行きではずーっとガッスガスでしたからね。これは枕崎方面でしょうか。
この地点で開聞岳の角度はこんな感じです。こうやって見ると45度より急な感じですね。遠くに池田湖も見えます。こうやって開聞岳を感じることができましたのでもうこの登山は大勝利なんではないでしょうか!
森はやはり普段慣れた奥多摩の森とはちと違っておりました。どう言ったらいいんでしょうかねぇ、湿り気が濃いといいましょうか。やはり暖かい地方特有なものがあるんでしょうか。
カナヘビも姿を現しました。
あ"----っ!あったぁ!あの山頂でお会いしたおじいさんが落ちてたのを拾ってココに掛けててくれてたのでした。ありがとうございました!
登山道は溶岩のようなゴツゴツとした火山特有のものでした。赤いものやら黒いものやら。
登山口手前の日当たりのよい場所で見つけたハンミョウ。久しぶりに見ました。ずーっと一歩手前を跳ねて行きます。かわいらしいですね。
無事下山。朝は暗くて見えなかったので振り返ってお山をじっくりと眺めます。あーこれですよ。開聞岳!
登山のあとのお楽しみは・・・
鹿児島市内へ移動して、
カーボローディングと言う名目の鹿児島ラーメン。うまかとよー。
そしてむじゃきの白熊オリジナル。おっさん一人で店に入ってかわいらしい白熊を食べるのはちと勇気が要りましたが、あ~サイコーです。
明日の韓国岳の登山口などを確認するために現地を通って帰ろうかと。途中で寄った霧島神宮。この霧島神宮についてはこのあと登る高千穂峰で過去を知ることになります。
当たり前ですけど御朱印帳も持って行っておりました。
ということで九州シリーズ第一弾開聞岳はこれにて終了!