いきなり、ストーブの話ですか。そうですか。このストーブというアイテムもアウトドアを趣味としている人にとってはなんかジワりますよねぇ。時代は高校生時代に遡ってしまいますがその当時サイクルスポーツ誌とBE-PAL誌が愛読書でございまして、必ず載ってたのがEPIストーブの広告ですね。その当時のキャッチフレーズが確か「とろ火が使える」だったように思います。なんだかこのイングランド製のストーブが妙に気になりまして最初に買ったのはおそらくこのEPIのBPSだったかと。んー・・・、その当時は自転車に乗ってて峠越えてお湯沸かしてカップラ食べたりコーヒー飲んでたんでしょう。このあたりうろ覚えですが何かの折に使ってたかと思います。そうなんです、とくにキャンプが趣味だったとかじゃなくてただの自転車乗りだったのでそんなに出番がなかったように思います。（じゃぁなんで買ってるの？）そして、高校３年の夏休みに北海道から地元まで縦断するという友人がコレ貸して？と来たので貸してあげたんですが、得てしてそういうのって返ってこないパターンじゃないですか。なのでもうあげたも同然と思っておりました。そして時が経ち、
就職にて上京。世はバブル真っ只中。その当時は東京だけが浮かれてると思っておりました。東京ってスゴイとこだなと。なにせ熊本の田舎からですからね。今を思えば浮かれてたのは世の中すべてでございました。世間知らずもいいとこです。ちょうどその端境期だったんでしょうかねぇ。電電公社は民営化しNTTに。国鉄は民営化しJRに。駅の券売機にJRと書かれてて「何コレ？」と思っておりました。ほんっと世間知らずもいいとこです。金曜土曜日の夜は老若男女すべてが遊んでる風でした。その当時はまだ土曜日はお休みじゃなかったですね。いつしか隔週休みになりそして完全週休二日制へ。そして「私をスキーに」の影響で空前のスキーブーム真っ只中。会社の仲間うちでもレクリエーションとしてスキーにみんなで行くというのが当たり前でございました。ご多分に漏れずうっかりもこの波に乗り、ほぼ毎週のように大渋滞の関越自動車道の車の中に身を置いておりました。一時は神立スキー場から東京まで17時間というおそるべし記録も残っております。（のちに関越ジェーンと呼ばれる。）スキー場内に流れる曲はユーミンと広瀬香美とZOO・・・。EXILEじゃないよ。
おっとっと、話がなんだかズレて行きそうなので戻しますと、そんなスキーで暖かいコーヒー飲みたいなぁ、とか、アツアツのカップラ食べたいなぁと思うようになり、EPIのBPSをまた買ったのでした。
コレね。バブル期からですからもう30年以上のお付き合いなのでしょうか。このストーブからこれまでに語ってきた情景が次から次へと思い浮かんで来てしまい、これはブログネタだななどと思い筆をとった次第でございます。この子はまだMade in ENGLANDですね。94年だかに日本製になったようですね。
EPIのガスカートリッジにはノーマル以外にパワープラスとかエクスペディションとかって寒冷地に強いってのもあってスキーゲレンデの最上部のマイナス二桁気温の中で雪に突っ込んでもガンガン燃えてくれてましたね。頼もしいです。
足もあるんですが、あんまり使ってないですね。チビ缶は安定しないので必要かなぁと思ったんだけどなぜかチビ缶には使えず・・・。じゃぁこの内側の爪は何用なんだろ？
そして時が経ち、時代はUL化の方向へ。登山を再開した2017年ころに買ったSOTOのウインドマスター。とても軽いです。人気もあるんじゃないでしょうかね。
EPIと比較してみます。あ、これだとEPIは点火しないので、
ライター込みで比較し直しです。（こまけーな。）
この軽さに負けたんですが、初めてテント泊で使った際に気温マイナス10℃で火がポポポポッとなって消えてしまいました。機器自体は問題ないんだけど、ガス缶がねぇ。ちべたくなっちゃって翌朝の為にシュラフの中に入れて温めておりました・・・。んー、弱い。なので厳冬期にこの子を持って行くことをやめました。というよりガス缶はEPIにしました。そうですご法度のEPIガス缶にSOTOのウインドマスターを装着といったことやっておりました。でもなんだかこういう使い方って自分の中では許されない部類なんすよね。ダイワのロッドにシマノリール載せるようなもんでしょうか（笑）なので今後は、
バブリーEPIをメイン機にすることにしました。246g差なんて何かを減らせばいいことだ！
そして、オチ。
2019年に帰省した際、押入れの中から返って来てないと思っていたEPIが出てきました・・・。友人は返してくれてたようです。ごめんなさい記憶が曖昧で。パッキンも問題なさげ。ぜんぜん使えそう。EPIのBPS2台持ち・・・。今度帰省した際にはこの36年選手も持って来て使ってあげようかな。
