お待たせしておりました。(あれ?だれも待ってないって?)野呂川の続きでございます。
アプローチ編はコチラ↓
ukkarisangakubu2.hatenablog.jp
小屋番さんの話だとルアーにはだいぶスレててついばむ程度と。でもそれがココのレベルの話で普段スレっからし相手にしている関東勢からしてみたらそんなでもないんじゃね?と楽観。
そして次なる情報によると一週間以上もルアーメンは入っていないとのこと。これはいいタイミングで溪に入れることになります。やっぱり釣りはタイミングなんでしょか。
■2022年8月9日 11:00入渓
左俣へ入るKさんとは小屋からお別れです。その際、「コレ使ってみませんか?」と自作ミノーを見せてもらいました。どれでもいいですよということで、トゥイッチに特化してるというミノーのグリーンを選びました。フックを装着してイザ!
小屋からは来た道をもどる形で11:00入渓。いよいよですね。まずは自分が用意したPuellanoちゃんグリーンゴールドからスタートです。
え?え~っ?えーっ!一投目から?スレてる?嘘ですや~ん。やっぱりココでの話ということなのでしょう。
岩陰から猛スピードでアタックしてきました。いかつい顔つき、背中白斑点無し、お腹朱点多し・・・。これヤマトイワナじゃね?いやはや驚きました。久しぶりに釣りで震えました。
白い爪、黄色いお腹。キレイな魚体です。感動デス。この一匹に出会うのに家から丁度12時間掛かりました。車4時間睡眠1時間バス待ち2時間バス1時間徒歩3時間準備1時間。遠い一匹、長い一匹です。
ダウン中心で撃って行きまして、次から次へとお魚さんの反応があります。小さい個体も果敢にアタックしてきます。この子はニッコウイワナっぽいんだけど背びれから頭部にかけては白斑点なくて、尾びれにかけては白斑点ありますね。こういった個体はその昔、遠山川で釣れた覚えがあって、情報によるとヤマトイワナの幼魚はニッコウイワナに似ていると聞いたことがありますが、このヤマトイワナに関する情報っていろいろありますよね、これは純粋なヤマトイワナじゃないとか、あそこに居るイワナは純ヤマトだとか・・・云々。というかうっかり的にはそんなことはどうでもよくて、自分のミノーを食ってくれた魚を愛でることに終始するだけであります。
「ヤマトの諸君、いい加減にそのヤマト論争をやめにしたまえ。」
と、デスラー総統も仰っておられることですし。
ヤマトってだけでデスラー総統が出てくるあたり、だいぶうっかりも疲れているようです。どうもすみません。
さ、釣りに戻りましょう。Kさんに譲って頂いたミノーを投入です。まずはプールでスイムチェックしますと、まずストレート、水噛み良くピロピロと動いてくれてます。そしてトゥイッチ、あれれ?浮き上がらない!むしろ沈んでるし。ミノーというよりシャッド系の動き。ボディに対して大振りなリップがそうさせるのでしょうか。それともリップの角度なのでしょうか。トウシロなうっかりに知る由もありませんが、沈下速度が程よくてイイ感じのところをイイ感じにキープしてくれる感じ。コレ、間違いなく釣れるでしょってんで、実釣デス。
あ、っさり・・・。あっさりとイイ感じの連れてきてくれました。ありがとー!なんだかココのイワナはヤマメのような動きをします。スピードの度合いが半端ないです。イワナ特有の愛嬌がないというか。ヒョロヒョロチェイスしてきてとかってレベルじゃなくてルアー見つけるやバビューん!と飛んできます。着水と同時にバイトしてくる個体もいて、これってなんだかシイラ釣りに似ています。南アルプスの山奥深くで大海原の釣りを想う。とても不思議な感覚になりました。
実際、釣っているとこはこんなところです。大場所に居る個体は情報どおりスレてて見に来るだけなので、こういったとこの岩陰にダウンクロスでドリフトとか、ヨレてるとこ通すとかでバビューん!です。
Kさんミノー凄いっ!
釣れる釣れる!うっかりにはこういったクリエイティヴさが全く無いに等しいのでとても羨ましいですね。こういうのが自分で作れて、そして、このようなステキな魚体に会えたら喜びもヒトシオなのではないでしょうかね。
ココらあたりはセミの鳴き声が全く聞こえません。小屋番さんのお話によるとホントにたまーに紛れ込んだ一匹が鳴く程度とのこと。なので居ないと思われます。この時期ですのでセミパターンを試してみたかったんだけど(とか言いながらセミルアー忘れてたんだけど・・・。)持ってこなくて正解でしたね。(笑)バッタはこの時期から増えてくるらしいのでもし来る機会があればクリックホッパーとか試してみたいですね。
いやぁ・・・。だーれも居ない南アルプスの涼しい風を浴びながらキレイな渓魚と戯れる・・・。なんと贅沢な時間。
小屋近くまで遡ってきました。遡るとどうしてもアップ気味になってしまい、お魚さんの反応もなくなってきました。素直に小屋から釣り下れば良かったと激しく後悔ですが、ここではもうそんなこともどうでもよくなりました。そんな小屋のまん前でこの魚体。ぶっちゃけますと、ココだけでいいんじゃね?という気になります。
2時間は釣りしたでしょうか。一旦小屋へ戻り、昼食です。昼食はコンビニで買っておいた助六を頬張ります。
13時をまわって小屋からは上流域へと。左と右の分岐点です。左俣はKさんが入ってるので、フライメンもそろそろ帰ってくるだろうという予測のもと右俣へ舵を切ります。釣り上がってると程なくしてフライメンが帰って来て状況聞くと、釣れた釣れた!とホクホク顔というのはこういう顔のことなのかと初めて見ました。こっちまで嬉しくなりました。しかも尺上3本となっ!そりゃそういう顔にもなりますわな。荒らしちゃってすみませんと仰る。なんて大人なんだっ!ステキな釣り人に出会えました。
途中土砂降りの雨に降られましたがかまわず滝の上まで上がって数匹のイワナ君に会えましたが携帯電池切れにて撮影ならずで残念でしたが、しかし、一人入ってるのにもかかわらず、果敢にアタックしてくれたイワナ君には感謝でございます。間を空ければ釣れるというのも実感しました。15時になったので引き返します。下る途中でも何匹か出たんだけどバラシも多数。いやはやココは天国なんですか?
17時小屋に戻り、釣り終~了~。
テントへ戻ると、Kさんのテントの上にソックスが干してあり、あら、もう帰って来て寝てるのかなと思ったので、
晩酌開始です。まずは南アルプス天然水でお湯を沸かして、わかめご飯(アルファ米)にお湯を入れてダウンジャケットにくるんで15分待ちます。
そして余ったお湯にハンバーグを湯煎です。温まったらダウンジャケットにくるんで保温します。
夕食ができるまでは凍らせてたソーセージ&ニンニクスライスを唐辛子オイルで炒めます。ぐふっ!うまそー。
そしてカミサンが茹でて持たせてくれただだちゃ豆とともにおつまみ完成!凍らせて持ってきたビールで流し込みます。う~まっ!
そして、味変です。人吉マルカマ醤油を浴びせ再び火へ。香ばしいニオヒが。
溪のそばで晩酌。なんて贅沢な・・・。とろけそうです。
そして、15分が経ちハンバーグワンプレートの出来上がりぃ!なんだかとてもボリューミィだけど3時間10kg以上担いで歩いて来たんだからこれくらいはね。
あっという間に宴は終わり、テント閉めて撮ったイワナの画像をつまみにチビチビと。
だいぶ回ってきたのでトイレに出ると小屋番さんが。
小屋番さん:「一緒に来た彼、帰って来てる?」
うっかり :「ええ、帰って来て寝てるんじゃないですかね。」
いや待てよ?寝てると思ってたのが実はまだ帰って来てないのか?時間は18時を回ってて薄暗くなってきている時間帯です。とても不安になり、「すみませーん」と言いながらテント叩いてみたんだけど反応ないのでこりゃまだ帰って来てないわということで小屋番さんにまだ帰って来てない旨を伝える。不安そうなうっかりをなだめるように小屋番さんは「大丈夫だよ。彼ならしっかりしてるし。」と仰る。「暗くなったら行かなきゃだけどね」とも。その時はうっかりも一緒に行った方がいいかと思い、こりゃ飲んでる場合じゃないなということでテントの中で待機してると、チリーンチリーンと鈴の音が!テントを出るとKさんが歩いて来てました。
ほっ・・・。
その日の釣果を報告し合って各々テントへ。
あ、そういえば右俣下ってるときにフライメンとすれ違ったなと思い出し、再び小屋へ行って右俣上がってったフライメン帰って来てますか?と聞いたら帰って来てるとのことで、ふぅ~これで安心して飲めますね。
いや~、長い一日でございました。
寒いと思ってダウン着て寝たんだけど、暑かったようでそれで汗かいて体が冷え切り、ガクブルで起きてしまい、寝れなくなったのでノー電波なのでテキストでアプローチ編を書き始めました。で、寝落ちです。おやすみなさい。
今回の釣りでのタックルも書いておきましょうかね。
ロッド:ABU ZoomSafari ZMSC-464L
リール:ABU Revo LT-L+HEADGEHOG STUDIO 1150AIR&1030AIR+brimo Sanctus brave350
ライン:XBRAID UPGRADE X8 0.6号14lbs
ショックリーダー:VARIVAS TROUT SHOCK LEADER 4lbs
※いつものタックルですがスレてる情報を得てたのでリーダーは細めにしました。
さて、釣りも終わり、宴も終わり、あとは翌日は帰るだけですね。10時のバスの予定なので5時起き、6時出発の予定ですが、果たして間に合うのか?帰路編へ続く。(続くんかいっ!)