渓流においてクローズドフェイスリールの可能性というのも「アリ」なのでは?と思っている最中にタイミングよくTry-AngleからTU-01Vというのが再発売されるということで、そもそもクローズドフェイスリールとはどんなもんだったっけ?となりました。いろいろと物色しておりますと、やはりというかなんというか渓流での使用にほんとマッチしてるのではないかということになり、Try-Angleが発案、五十鈴工業が高精度で作ったこのTU-01Vにくぎ付けとなってしまいました。おもちゃチックではなく実戦型本気スピンキャストのようです。
Try-Angle TU-01V BLACKOUT
レバーを握るとラインが固定され、キャストと同時に離すとラインを放出し、巻くと、
このピンがぴょん!と出てきてラインを拾って巻いてくれます。なろほろー。これはフロントカバーを外した内部の様子ですが、このTU-01VのスプールはV型浅溝となっており、クローズドでありがちな内部での糸がらみを軽減させるとのこと。巻きも一回転80cmでPEにも対応とスピンキャストではありえない仕様となっています。おそるべしです。
なんで渓流に向いていると感じたかと言いますと、やはりベールを返すという動作が不要というところでしょうか。レバー握るだけでいいんですよね。
■スピニングの場合
- ローターを指が届くとこまで持ってくる
- ラインを指で引っかける
- ベールを返す
- 投げる
- ベールを戻す
- 巻く
■TU-01Vの場合
- レバーを引く
- 投げる
- 巻く
ん~・・・、手返しに関して言えばベイトなみに良さそう。ラインを指で引っかけて投げるわけじゃないのでリリースのタイミングが一定となり安定したキャストも出来そうですね。しかもキャストして、あ!行き過ぎぃ!ってなったときにレバー握るだけで止まります。(まぁ急ブレーキなので戻ってきてしまいますが。)ん~、このあたりも渓流向きなんじゃないでしょうか。
カミサンの愛竿に合わせてみました。かっちょええんじゃないでしょうか。ため池に行って実際にキャストして見ました。カミサンはオーバヘッドキャストでのリリースタイミングが掴めないと言うのでうっかりも試してみましたが確かにムズイ。巻きの抵抗もあるので、少し重めのルアーを付けてたからかなとも思い、軽めに交換。少しはマシになりました。あんまり重いのは向かないのかな。竿もトゥイッチに特化したファーストテーパーのガチロッドってのもあるのかも。


そして、ラインが擦れるココらあたりにラインコートをヌリヌリ。これでほぼストレスなく飛ぶようになったし巻けるようになりました。
実際にいろいろなキャスト、サイドキャスト、オーバーヘッドキャスト、ピッチング等々試して思いましたが、
手返しは正義だ。
ということでした。五十鈴の職人さんが本気で作ったクローズドフェイスリール、これは戦力になりそうですね。