南股川ぁ?ど、どこよ?ってね。事の発端はうっかりが東北の川をGoogleMAPで俯瞰してて、ココはどおだ!と無作為に選び出したのが磐井川上流の産女川。うぶすめがわと読みます。なんとも歴史を感じさせる名前ですね。そんな産女川、どこで入漁券買えるのかなと調べてみると昔ながらの個人商店や個人宅・・・。勇気を振り絞って電話を入れると「もううちはやってないね」「役所に電話してみたら?」といった回答。なので一関市役所に電話を入れるとどうやらうっかりと同じとこググったようでココに電話入れて頂ければとうっかりが電話を入れたとこを紹介されました・・・出た!たらい回し・・・。こりゃ埒あかんということでいろいろ調べて岩手県庁農林水産部水産推進課というところへ電話を入れると、さすがに県庁というだけあって、サイトは存在するんだけど、数年前までは漁協が存在してて今はどこも管轄していないですね。といった回答。では自由に釣りしていいんですか?と聞いてみたところ、自由に釣りなさって大丈夫ですとのこと。県庁のお墨付きを頂いたので漁協の無い川ってとこで釣りをしたことのないうっかりは期待半分不安半分でございました。
そんな折、
一関市と言えば中尊寺金色堂がありますね、まだ世界遺産となる前から螺鈿細工などを一度見ておきたかったとこなのでカミサンにどうよ?と言うと、行く!とのことで渓流釣りと金色堂観光のセットでの弾丸ツアーとなりました。
せっかくカミサン行くんだったら漁協の無い魚の薄いとこ行ってもなぁとなり、近くの川を再探索してみると、今回の衣川の支流の南股川にぶち当たりました。
ふうっ・・・。やっとかよ。前置き長過ぎぃ。どうもすみません。
ということで、本日、東北日帰り弾丸ツアーに行ってまりました。さてどうだったんでしょうかねぇ。
■2023年5月20日(土)
1:30に目覚ましをセットして10時半に目が覚めてしまいました・・・。寝れません。結局目覚まし鳴って消して2度寝・・・。2時に起きてしまいました・・・。イカンイカン!1時間遅れで出発し、現着は9時になってしまいました。まぁ仕方ないですね。
岩手県一関市はうっかりの住まう家からは丁度400㎞。だいたい5時間くらいかかります。まずはヨコヤマ商店というとこで入漁券を買います。ココ衣川漁協もなくなってしまったようで今は胆江河川漁協が管轄のようです。いろいろ事情があるんですね。と、というかギンさん鼻邪魔っ!
入渓点の林道の橋に到着してまずは車のクラクションを数回鳴らします。川を見ますと先日の雨で水位は高め。まぁまぁのガン流れですが東北特有の天然の香りがプンプンします。イイ川じゃないでしょうか。こんな人っこ一人居ない渓は久しぶりです。人が居ない=熊出没率高いということを肝にご当地南部熊鈴をジャンジャラジャンジャラとうるさい位に鳴らします。
カミサンはココ数年はインドア生活なのでおそらくそんなに川を歩けないだろうということで今回は堰堤までの短い区間だけにしておこうと思いました。やっぱり足ガクガクになっての川通しは危険も伴いますからね。まずはカミサン先行で大場所撃ってうっかりが竿抜け撃つといったいつものフォーメーションで釣り上がります。
入って30分くらいはノーチェイスノーバイトで徐々にチェイスが増えていき、カミサンがヤマメ様を掛けました。小さいけどキレイなヤマメでした。この川で生まれ育ったと思われる個体ですね。岩陰から弾丸チェイス&バイトとのこと。
どうやったの?って聞いたらルアーはトラウティンウェイビーのBLPで、トゥイッチングではなくてスロージャーキングとのこと。早いと食わないよとのこと。サスガです。随分とブランクはありましたが、常に釣れるパターンを模索するその姿勢には脱毛、あ、脱帽でございます。トゥイッチング一辺倒のうっかりの釣りとは雲泥の差でございます。
カミサンの本気タックル。M-AIRE Trucha BORON Twitchin’ 56L に五十鈴工業TU-01です。なんか怖いくらいに本気汁が滴っておりますな。とはいえ、スピニングとの違いにキャストフィールが決まらないとのこと。やっぱり激先調子のtwitchin'には合わないのか、はたまたラインが合っていないのか。この辺りはオイオイ検討が必要かもと。とはいえとはいえ渓での手返しはベイト以上のものがあると思われます。うっかりの予想だと短竿胴調子のナイロンラインが合っているのかなと思います。ちなみに今回はフロロ5lbsでしたのでちょっとごわついてるのかなと。
で、猿マネ野郎のうっかりはすぐさまウェイビー玉筋魚を括ります。何度も言いますが玉袋筋太郎じゃないですよ、イカナゴと読みます。あ、そんなこたぁどうでもいいですか。そうですか。
スロージャークということだけど、カミサンのTU-01は一巻き80cmなのでうっかりのリールに換算すると相当の高速巻きに匹敵するのでそれを意識してやってみると、
出たっ!岩陰からもんどりバイツでございます!嬉しいエゾ系イワナ。関東のニッコウ系イワナとはちと違うゴン太魚体で白斑点大き目で朱点無し。たしかにアメマスっぽいですよね。コレが釣りたかったヤツです。ありがとー!カミサンっ!
頭にスマホ括りつけた変態的スタイルで釣りました。なんだか撮影開始20分くらいで切れてて残念ながらカミサンのもうっかりのも撮れてませんで。まぁそんな時もあるさ。そろそろGoPROかぁ?ま、それはオイオイ。YOUTUBERではないんでね。
ポイントはこんな感じのとこ。対岸の倒木へねじ込んでスロージャークからのもんどりバイツ。楽すぃーっ!
思いのほか退渓点の堰堤は遠く、カミサンもヘロヘロになっておりました。そりゃそうだよね。っても猛チェイスが連発するのでカミサンもやめられなかったようです。
ようやく堰堤が見えてきました。ここからさらに猛チェイスが加速していきますが、バイトまでは至らず堰堤到着です。
堰堤下はドン深滝つぼ状態でおそらくかなりのお魚さんをストックしていると思われます。ココでは大根をまず投げて、そのあとはSKAGITのスプーン4gを底まで沈めて引いてくるんだけど、ふと、あ!そうだ中禅寺湖のレイクトラウトパターンで3-3-7拍子でやってみようと試みたところ、7からのフォール中にマグナムバイツ!ごんっ!と来ました。先ほどのイワナよりはチョイ大きめでしたがネット出した途端逃げて行かれました。っても久しぶりの堰堤フィッシュに感動しました。スレっからしの関東の堰堤下はもう既に終わってますからね。これこそが天然と言われる東北の渓のポテンシャルじゃないでしょうか。
あ、
オイラは何を興奮してるんでしょうか。どうもすみません。あまりにも嬉しくて取り乱してしまいました。
ということで堰堤にて退渓です。ここからは林道まで上がるつもりでしたが、とりあえずカミサンを川に残して偵察したところ、熊笹わんさかで時折ケモノ道的なかき分け道&ケモノ巣的ミステリーサークルも見当たり、こりゃ熊の巣窟だわ。ということで川へ引き返し、カミサンと合流して川通しで下ることにしました。その方が安全だという判断です。
無事車に戻り、ヘロヘロになったカミサンにコーヒーブレイクです。甲斐甲斐しいのぉ。溪で飲むコーヒーは脳汁がぷしゃーってなります。
あ~・・・、東北の渓での楽しい時間が終わってしまったぁ・・・。ロスっております。ありがとー!東北!ありがとー!岩手!ありがとー!南股川!ありがとー!お魚さんたち!ありがとー!カミサン!
そして、中尊寺へ。
世界遺産の世界へ。
ひっそりと佇む覆堂。この中に金色堂が納められております。今回のお目当ての螺鈿細工を詳細に観察するためにバードウォッチングで使用している双眼鏡でじっくり見ることが出来ました。仏様の前にてあんまり褒められた行為ではありませんが、ほんとすみません。やっぱりじっくり見たかったんです。
で、こちらがもともと金色堂が納められていた旧覆堂。芭蕉像と共に。静かな時間が流れております。今回はそんな芭蕉の句でお別れです。
五月雨の 降りのこしてや 光堂