さてと、岩手の川、二日目でございます。プランとしては本流は既に諦めておりますのであらかじめ目星をつけてた支流に入ります。ココは人里離れた山奥を流れておりますのでまぁまぁ熊遭遇率高めでございます。昨日教えてくれた支流には午後入りましょう。
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一日目はコチラをば。
■2024年8月7日(水)
3時に起床。4時に現着です。川を覗いてみると、いやぁ渓相が素晴らしい!すぐに釣りを始めたいところですが、ここは慎重に行かないとということで、
林道沿いなので一旦車で釣りする区間を一流しして人間の存在をお知らせします。そうなんです、単独なんでなんのかんの言ってね、
怖いんだよぉ!
入渓点へ戻り5時釣り開始です。熊鈴スイッチオンで川へ入ります。
鬱蒼とした広葉樹の森。なんだかとても神聖なもののように思えてきます。こんな山奥と言えども林道併設なのでアプローチは簡単なので休日ともなれば釣り人は来るのでしょう。今回は平日ということもあってバッティングすることはありませんでした。
まずは暗いということでパール系から。Buffet S55のパールオリーブオレンジベリーといった長い名前・・・。あ、そんなことはどうでもいいですね。
ドーガでは明るく映ってますが実際はもっと暗いです。久しぶりに55を使いましたがこういったチャラ瀬では使いやすいですねぇ。55mmでも3.5gくらいですからね。昨日の本流ヤマメ(?!)でも証明されている通り7cmミノーに7cmのヤマメが食ってくるくらいだから小さくすれば釣れるというわけでもなさそうですね。要はレンジなんでしょうか。ルアーを動かす速さについてはまだまだいろいろと試してみないとわからないとこですが、いろいろやってみて気が付けるからこの試行錯誤はやめられませんね。情報はいたるところに存在するかと思いますが、そういうのはなるべく入れないようにしています。頭でっかちにはなりたくないんですよね。
本日一発目の可愛いヤマメさん。チャラ瀬でほぼ落ちパクでしたね。夏らしい食い方です。まさに渓流盛期でございます。は?何を言ってるのさっぱりわかりませんね。
イワナ君も釣れるようになってきました。入渓点から遡って行くにつれヤマメとイワナの比率が変わっていくのが面白いですね。居そうなところから必ずなんらかのお魚さんの反応があるのでとても分かりやすいです。これも盛期ならではなのでしょうか。
とはいえ、クッキリと分かれているわけではないのでヤマメさんも混じります。お腹のドットが可愛くてねぇ。おもわず撮ってしまいました。
ほんの少し上流でガサガサガサ!ザブーン!バシャバシャバシャとあり得ないくらい大きい音がしたので「ビクっ!」ってなって見てみると、大きい鹿が崖を降りて川を渡ってあっという間に山を駆け上って行きました。心臓がバグバグになりました。あーびっくりした。ん~、こんな感じで熊が駆け下りてきたらと思うとゾッとします。熊鈴は鹿には聞こえてなかったかもしれません。というか川の音でかき消されてしまうのかもですね。(あんま意味ねーじゃん?)
ブヨが手の甲をチクっとしました。アブだといいんだけどブヨは振り払おうとしても微動だにしない場合があるし、チクっとされるとそれから二週間くらいはしつこく痒くなるのでたちが悪いですね。手袋部分にハッカ油ふり掛けておくの忘れてたので念入りに振っておきます。
2時間くらい釣ったでしょうか。ちと休憩いれましょう。今回のお供はこれ。久しぶりのカロリーメイトです。うっかりは元祖のチーズ味派です。そんなこたぁどうでもいいですね。飲み物はポカリなのでなんだか大塚製薬な感じです。そんなどうでもいい話、いっすか?どうもすみません。
休憩を挟んで括りつけたのはDARMです。木へんに夢とかいてWooDreamと読むらしいです。うっかりが初めてヤマメさんを釣ったルアーになります。
やっぱり釣れる。というか何投げても釣れる気がいたします。それだけこの川のポテンシャルたるや。メーカーの人間ではないので突き詰めることは出来ませんがぶっちやけ、
アジャストしてるんじゃなくて食い気がある魚はなんだって食う。
なのかなぁと思います。うっかりって動きが、大きさが、カラーが、と、さもアジャストさせたような口ぶりになりがちですが、いい川で食い気のある魚が居ればなんだっていいんだってのを目の当たりにします。なので難しく考えるんじゃなくて自分が投げやすくて操作しやすくて色も好きな色を投げてればいいんだと思います。そんなこんなをこの川は教えてくれた気がいたします。
落ち込みからの広瀬では遠投を求められるのでリッジのマグドライブに頼ってしまいます。うっかりの中では遠投が必要な場面では必ず登場するルアーですね。渓流釣り始めた頃熊本県の槻木川でしたかねぇ遠投してイイの釣れたんでした。(遠い目)不用意に近づくと足元の魚が落ち込みへ逃げ込んで落ち込み付近に居るお魚さんに「なんか来たヨ!」って教えちゃいますからね。
これも怒涛の釣れっぷり。しかし普段ちょんちょん釣りしかやっていないうっかりとしてはこの遠投に難アリでして、バックラ続出でございました。まだまだキャスト練習が必要です。これは九州の渓でも感じたことでした。ホームでも支流ばかりではなく、広い本流にも通わないといけませんね。
大きなブナの木が佇んでおります。ブナは大好きな木です。ほんとイイ森ですねぇ。9時半をまわり、釣りを始めて4時間半。これまではポンポンと釣れ続けておりましたが、この時間からはチェイス、バイトともに遠のいて行きました。陽が高くなってきてナーバスになってきたのでしょうか。
やっと絞り出したなかなかサイズ。東北のイワナらしいの頂いて、昼飯にしましょう。
退渓は林道をのんびりと歩いて車へ向かいます。程よい疲れと蝉の声、ムっとする夏の空気があたりを覆っているこの感じ、意外とこの時間が好きだったりします。
昨日とおなじ食堂におじゃましました。今日は焼き肉丼です。旨しっ!基本的にこういった旅先ではチェーン店には入りません。あ、いやチェーン店がイヤなのではなくてね、チェーンなのでどこでも食べることが出来るじゃないですか。その地でしか食べられないような店を選んでおります。あと、最近多いのは凝った作りのラーメン店ですが、コレも除外してしまいます。基準としては、
- 昭和の匂いがする。
- 兎に角メシ食わすといった姿勢。
- おじいさんおばあさん。
- 労働者の味方。
といったところでしょうか。今回のこのお店はストリートビューで確認しててこの店に決めるまでもう一店舗あってそこは完璧に昭和な感じでしたが残念ながら閉店されているようでした。んで今回のお店は11:30開店と記述がありましたのでその時間に行きましたが一向に開きません。なので電話入れて開店するのでしょうかと聞いてみると、
「今日は12時に出前入ってっから、それからだな。」
といった返しがありました。この姿勢。一発で気に入りました。
午後は教えてもらった溪に入りました。仰るとおりの美渓でございました。ボサ、堰堤、チャラ瀬、落ち込み広瀬を繰り返して渓流の要素がてんこ盛りでございまして、ボサも水深があって夏の恰好の付き場ですよね。
そんなボサからもんどり出てきました。久しぶりに縦長パーマークのトラ柄くん。いろんな表情を見せてくれますねぇ。
ここぞというときのkumasoうっかりオリカラ。
幅広のヤマメらしいイイ魚体。やっぱりkumasoはここぞというときにイイ魚を引き出してくれます。
この川の魚のコンディションはこの水系では群を抜いておりまして、堰堤ブロックの深みでDコン投げてみたら、水深があるにも関わらず落ちパクでラインが走りました。おそらく着水と同時に垂直上昇してきたんでしょう。しっかりと重みを感じて手元まで引き寄せたんだけどポロっと逃げてしまいました。まぁ逃げた魚ほど大きいものはないのだけど、推定20後半はあったでしょう、Beams根っこから曲げました。今回の釣行での最大であったことは確かでございました。膝から崩れ落ちました。まぁそんなこんながあるからまた来ようという気にさせてくれます。
すべての渓流の要素に必要なのはラスボス的大滝大淵ですよね。そんな大滝大渕が目の前に現れたとき、あ~、あの釣り人はコレを見せたかったんだなと思いました。ホントありがとう。本来であれば写真をドーン!と載せるところですが、ココは教えてもらって来たことを忘れちゃイケマセンね。約束通り公開は止めておきましょう。その代わり、
こんな感じっす・・・。伝わりますか・・・、ね?(笑)
これにて釣行記はおわり。岩手の川は生きていました。今まで行った川の中でも一、二を争うくらい生きておりました。もう東北に移住しようかな。と思わせるくらいでございました。
宿に飾ってあった39cmのしゃくれヤマメのはく製でお別れです。こんなん釣れたら気絶しちゃうな。
ありがとう東北!ありがとう岩手!ありがとう山で会った生き物たち!