うっかり

山のこと、釣りのこと、自転車のこと、鳥のこと、道具の試行錯誤

D-CONTACT

え”~っ!いまさらDコンて。どうもすみません、今や誰でも使ったことのある、誰のボックスの中にも入っているこのルアーを、改めて見直してみようかと思いました。というのもここのところ久しぶりに使ってみたところ、やっぱりこのルアーって頼れるな!ってなったんですよねぇ。

 

SMITH D-CONTACT50 50mm4.5g

ぶっちゃけますと、50mmだったんですね、ってなりました。45mmかと思ってました。で、4.5gだったんですね、5gかと思ってました。なんだか長いこと経つと忘れてますねぇ。DコンシリーズにはコンパクトとかFESとかいろいろありますが、うっかりはオリジナル(?!)しか使ったことはありません。

ヘヴィシンキングミノーの先駆けとして2003年だかに登場して、キャストのしやすさ、レンジキープのしやすさ、ただ巻きでも、トゥイッチングでも良く動き、最大の特徴は平打ちからの自重を利用した慣性スライドでしょうか。そんな扱いやすさと釣れやすさで渓流ミノー界で一つのアイコンとして20年以上に渡り君臨してきており、実績も伴ってインジェクションではおそらくナンバー1なのではないでしょうかねぇ。(またおおげさな。)正直なところ、早春低水温とか、渇水時期を除いて、普通の状態の渓流でルアーを使って釣りたいってなったらこのルアーだけで十分釣りになるように思います。

しかし、この当たり前に動いて当たり前に釣れるとなるとどうしても天邪鬼が頭をもたげてくるのはうっかりだけではないと思うのだけど、この「当たり前」で「飽き」が来るのも否めないところではあります。そう、飽きちゃうんですよね。なので色んなメーカーのいろんなビルダーのルアーを次から次へと使っていくことになるんですが、そんな経緯から、ふと、このルアーに立ち戻って使ってみるとあまりにも安定してるもんだから、いざというときとか、一匹が欲しいときとか、大場所で必ず仕留めたいとかってときには登場することになります。

過去の記録を紐解いてみますと、ありました。その当時の記録を原文のまま載せてみます。

~淵を中心に釣り上がって行くのだけど、 全くのノーチェイスです。ここで通常のシンキングミノーだと完全にボトム付近を引けないと 気付き、大根の、どじょう色を括りつけてキャストし、岸際のヨレヨレ流れ付近をヨタヨタとトゥイッチングしながら落として行き、底付近に到達したころを見計らって 高速トゥイッチにてぐりぐり巻きで流心を横切らせます。すると「ガ!」ってな具合に パーマークが薄っすらとした2006年初めてのヤマメ君が登場です。~

うっかりが初めてこのルアーを使って釣ったのが2006年3月の雪の中だったようです。ここのところ温暖化により雪の中で釣りをすることはなくなりましたねぇ。遠い目。普段3g程度のルアーを使用している中、どうしても底に到達させたくてDコンに替えてディープに貼りついていたヤマメを引き剥がすように釣ってるようでしたね。この時の第一印象を思い起こしますと、

「重ぇのによー動くな」

でした。それからはkatuルアーがその役目を担い、徐々に使う機会が減って行ったように思います。

 

とはいえ、今現在、手持ちはコレだけありました。しかし、初めて釣ったドジョウカラーは見当たりませんで、じゃぁ補充すっべとネットで探り入れてみたらぬぁんと廃盤カラーとなっておりました。残念ですね。そこでカミサンのボックスにひょっとして入ってるんじゃないかとコッソリ覗いてみると、

 

ありました・・・。幻のドジョウカラー・・・。

 

この色、ラインナップの中で唯一リップにドジョウのヒゲが黒く塗られており、おそらく地味で不人気カラーな上、リップにも塗らなきゃならないといったメーカー側からしてみれば「やめちゃいたい色」だったのでしょう。カミサンに「くれ!」というと、

「イヤだっ!」

とのこと。カミサンはカミサンでこのカラーに思い入れがあるんでしょう。残念ですがあきらめるしかないですね。

 

なので前回の釣行でのヘタレキャストで傷ついてしまったこの子を修繕しましょう。とはいえ、瞬接で盛って紙やすりで削るだけであります。

 

新しいフック装着して完成です。この子にはまだまだ働いてもらいましょう。

 

あ、そういえば、適正波動を謳っているEVERGREENのNelmezzoですが、よー見てみるとなんとな~く似てますね。今回改めてDコンをじっくり見てみるとリップの角度も寝てますね。とはいえ動きは全く違うわけでして、このあたりはうっかりでは計り知れない動きの哲学的なものがあるのでしょう。これだから面白いんでしょうね。