いや、怒涛の三日間でございましたな。わかっちゃいたんだけど修行のような過酷な釣り。過酷というか再現性がほとんどない神出鬼没のサクラマスでは常に投げて巻いておかないといけないので力の入れ所がわからないというか、ココぞと集中する場面がないといいますか。そんな三日間が終わり、疲労困憊なのだけど、最終日4日目は宿のチェックアウト時間まで渓流に入る予定にしておりました。
そう!癒されに行こう。
■2024年4月16日(火)
前の晩に装備をサクラマスから渓流にチェンジしておき、いつものように3時起きです。あ、3時半か。どちらでもいいですね、そうですね。3時半に起きいつものコンビニで「今日は粕毛漁協の渓流日釣券を」とたのみます。
真っ暗闇の中、県道から未舗装林道に入り、5分くらいですかね、ガタゴトと車を走らせていると、ん?んん?
道がない・・・。えぇぇぇっ?
崩落によってプツンと道がなくなっており、こ、これ、下手したら落ちるでしょ。ってなもんです。道は車一台分しか幅がないのでちょっとしたスペースがある場所までゆっくりバックさせてなんとか切り返しました・・・。ふぅ、せめて林道入り口とかに通行止めとかって立て看板なりが欲しいところですが、まぁこんなとこ通るのは釣り人くらいなもんなので仕方ないですね。目的の渓には別ルートを抑えてたので迂回して
とうちゃこでございます。ん~、東北の穏やかな山々。癒されるぅ。丁度夜明け時間に到着しました。そそくさと準備して、クラクションパンパン鳴らして森の熊さんにうっかりの存在をお知らせします。
あ~、思った通りの美渓でございます。コレでございます。疲れた体にはイイ薬です。
っても熊笹の中から熊がひょっこり現れても何の不思議のない場所でございます。これから入る沢は2017年に熊による人身事故があったらしいですね。熊さんベルの鼻輪を外してスイッチオン!でございます。心して入渓です。
そして、白泡脇の木の根っこの中に潜んでるであろうお魚さんを狙ってルアーをピュっと投げてみれば、
東北のキレイなイワナ君が!東北来てよかったぁ~。
サイズ的には20cm満たないくらいなもんですが、サイズは関係ないですね、東北特有の白斑点大き目。
ルアーは東北ということでね(?)ITOCRAFT山夷タイプⅡYMOを選択してみました、流れに強く細かくプリプリと小気味よく動くいいルアーです。
手前に大岩がどんと鎮座してて流木も挟まりちょっとした溜まりになっておりました。珍しいパターンです。手前がポイントって。上流へ遡ってダウンで狙うにも上流へ遡るときにプレッシャー掛けてしまいます。難しいですよね。なので普通に流れに投げて巻いてくると流れに居たのがチェイスしてきました。これを何度もやってたらその手前の溜まりに5、6匹溜まってしまいました。ドーガでは写ってないかもですが載せておきましょう。このあとボトムノックに替えて手前の溜まりをちょんちょんしてみましたがまったくのノー感じでございました。というかボトムノックてスナップ付けづらいぃぃぃ。
この後、遡るほどポイントが荒々しくなっていきます。
ゴージャスなポイントが。絶対こういうとこ居ますよね。
やっぱり居ました!今度はkumaso50SFでした。穴に入れてビラビラさせてひょろひょろっと出て来て食いました。いやぁたんのしー!
こんなとこは穴に入れてくれと言わんばかりですよね。釣れはしなくてもキャストだけでも楽しいもんです。
とはいえガシガシやってもねぇ。ここらでコーヒータイム。旨い。旨いんです。ほっと一息ですけど、たまに鈴鳴らして注意は怠りません。
今回はエスビットを導入してみました。質実剛健でございますな。しかも風防と共にコンパクトになるからイイですね。
ん~、これって、鹿とか猪とかではないですね、子熊っすかねぇ・・・、この時期は子熊がウロウロする季節なのでそうかもですね。チェックアウト時間もあるし下りながら釣りましょう。
下りは普通にミノーでやっても釣れなさそうなのでスピナーでダウンでブイーーンと。一匹白泡と岩の陰からもんどりうって出てきて釣れてくれました。
で、退渓です。予定通りの時間通り。この予定通りにことが運ぶことによりうっかりの釣りはコンプリートします。ココで思いましたが次回このような機会があったなら、サクラマスは2日間でいいよな。もちっと渓流時間を増やしてゆったりと釣りをしよう。そういえばサクラマスは渓流釣りの「ついで」ということをうっかり忘れておりました。
「あわよくばサクラマス」
ということを忘れておりましたな。前回の岩手遠征ではそんなスタイルで挑んだんでしたな。まぁ色々なトラブルもあり、しかも寒すぎて渓魚も振り向いてくれませんで3タコ食らって帰ってきたもんですが、今回の秋田の渓はやさしく微笑んでくれました。来て良かった。
東北の山の新緑はまだこれから。
桜もまだこれから。
早春の東北。堪能いたしました。ありがとうございました!