ここのところ仕事もバタバタとしておりまして土曜日も休日出勤にて仕事で日曜日一日の休日の本日は相棒のお誘いを受けて疲れた体に鞭打って大菩薩嶺に登ってきました。
とはいえ、標高2,000mを超える山の割には標高差400m程ですので比較的楽に登れる山なのではないでしょうか。
中央高速で事故渋滞にて1時間ほど登山開始が遅れてしまいました。眺望のイイ山だけにこの遅れは残念です。やっぱり午前中早い時間の方が見通しはいいですからね。ですので今回の登山口の上日川峠の駐車場は満杯でちょっと離れたところの駐車場に車を停めました。
10:15に登山開始です。
20分ほどで福ちゃん山荘に到着。それにしてもここのところテント泊装備での登山が連続しておりましたので日帰り登山装備はとても楽ですねぇ。
整備されております登山道を登り、雷岩手前くらいから岩場の急登になります。
1時間チョイくらいで雷岩に着きました。登山日和ということもありかなりの登山者の数です。しかし登り始めが遅れてしまった為、案の定ガスガスです。
そこから10分ほどで大菩薩嶺山頂に到着致しました。が。眺望も無くなんとも地味な山頂でした。しかも日本百名山となっ!2,057mというとあの雲取山より高いんですねぇ。行程の差もありますが雲取山の方が断然高く感じてしまいます。やっぱり大菩薩嶺といいますと大菩薩峠の方がメジャーなんですかねぇ。
山頂から再び雷岩にもどり小休止のあとは楽しみにしていた稜線歩きです。ガスの合間から大菩薩湖が見えました。
うほほぉぉぉ!素敵な稜線ですねぇ!ここから大菩薩峠までは木がないので右手に富士山や南アルプスを眺めながらのとても贅沢な歩きになります。が、今回はお預けデス。仕方ないですね。
親不知の頭から大菩薩峠が見えてきました。峠感ハンパないっすね。その先には本日最後の登りである熊沢山の森が見えますね。
途中に中里介山先生の記念碑が立っておりました。実はここ一週間くらい小説「大菩薩峠」を読んでおります。
コレです。時代物で大正の頃から30年に渡り書き続けられ、全部で40編ほど。そして今現在は介山先生がお亡くなりになり未完となっております。そんな超大作をほんの3分程でダウンロードできるこの世の中は少しおかしいのではないかといった心持ちとなってしまいました。
そしてそんな大菩薩峠へ到着しました。机竜之助は居ませんでしたで辻斬りは免れました。介山先生によると甲州街道が表で、青梅街道大菩薩ラインを裏甲州街道という表現をされておりました。そんな両街道を結ぶのがこの大菩薩峠ということになるのですね。さわりだけでも読んでおいてよかったです。奥多摩地区のことがチョイチョイ出てくるので読んでいてその場所の情景が目に浮かぶのでとても面白いです。御岳山とか和田とか沢井とか万年橋とか。超大作ですので読みごたえありますね。
ココで昼食です。カップラーメンとかぁちゃん謹製特大にぎりめしです。ちょっとデカすぎたかもしれません。おなか一杯になりました。
またまた介山ネタ。山荘は介山荘という名前でした。
昼食後は熊沢山へ登ります。ここのところデカザックだったのでこの小さいザックだと相棒自体がデカく見えますね。本来の道は巻いておりますが道間違えしてしまい、ピークハンターとなってしまいましたが、これが思いのほかイイ結果を出しました。
まずはふっかふかの苔に出会えました。厚みがハンパないです。
そして石丸峠への高度感ある景色!巻き道ではこの景色は見れなかったですね。
気が付けば富士山も顔を出してくれておりまして。黒富士ですねぇ!
石丸峠からは上日川峠まではなだらかぁに下ります。熊笹の合間合間に時折かわいい花が咲いております。
石丸峠登山口へ到着。ここから上日川峠までは20分程。
いくつかの沢を越えて、
登山口へ到着しました。ほぼコースタイム通り。私でも軽身だとちゃんと歩けるんですね。やっぱりいかにテント泊装備が重たいかを実感致しました。この写真はあえて登山開始時の写真とほぼ同じアングルで撮ってみました。
いやはや、大菩薩嶺。わざわざバスを運行するということはそれなりの理由があるということがわかりました。ほどよい登り、高い標高の空気感、眺望のよい稜線歩き、湿潤な森、清らかな沢。こんなバリエーションをぎゅっとコンパクトに詰め込んだとても素敵なコースだと思いました。ココはまたイイ天気の日に行きたいですね。今度は電車バスで早い時間に行きましょうかね。