うっかり

山のこと、釣りのこと、自転車のこと、鳥のこと、道具の試行錯誤

茶臼岳~朝日岳~三本槍岳縦走

■2018年10月13日

今回は那須に行ってまいりました。那須といいますと紅葉ですよね。そんな紅葉は先週がピークだったらしいのだけど、まだ残ってるだろうと淡い期待をもって行ってみました。

県営駐車場はすぐに満杯になるという情報(とくにこの時期)があったので前ノリで現着です。1:30に着いて5:00に出発というプラン。4:30に起きた時には既に満杯・・・。やはり紅葉時期の那須は人気がありますねぇ。

 

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夜明け前ですので当然ヘッデンでの行動ですが初めての山ではご法度かと思います。がしかしここはよく整備された観光登山道で峠の茶屋避難小屋で明るくなる予定なので問題はないかと思い決行いたしました。

 

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今回は軽身ですので足が動く動く!さくさくっと小屋に到着。

 

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ここでご来光!なんて淡い期待しましたがあいにくの曇り。ちょっと晴れるのが遅いようですねぇ。残念ですがこれはこれでイイ景色です。朝一ということもあり人もまだまばらで静かに鑑賞できました。やっぱり登山は朝一ですね。

 

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ここからまずは茶臼岳へ向かいます。いやぁなんともゴツゴツしたとこですなぁ。煙も噴いてるし。

 

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私は煙噴いてるような山(素直に火山って書けよ・・・。)に登るのは初めてかもしれません。なので当然と言えば当然ですがリアルな火山警報を抜かりなくチェックして来ておりました。噴火警戒レベル1でした。最近では御嶽山草津白根山の例もありますから油断はできませんね。私もどうしようか迷った部分ですが今回の山行で一人だけでしたがヘルメット着用の方もいらっしゃいました。

 

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茶臼岳ではお鉢周りをしようということで火口をグルっとひと回りします。先ほどまでいた小屋がだいぶ小さく見えます。そしてその先にはあとで登る朝日岳の猛々しいお姿が。

 

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火口が見えてまいりました。思いのほか小さいというかマイルド(?!)というか。もっとこうゴツゴツと鋭利な地獄絵図的なものを想像しておりました。

 

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ぐるっと半周して山頂に到着です。那須岳の茶臼岳初登頂でございます。まだロープウェイの営業時間ではないのでほとんど人はいませんでした。

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そんなロープウェイ方面へ一旦降りて牛ヶ首方面へまわります。

 

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火山灰でしょうかフッカフカの部分があり富士山の大砂走りのような雰囲気(行ったことないけど・・・。)試しに走ってみましたがこれは走れるっ!膝にやさしいっ!

 

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観光地らしい茶臼岳の図。あれ?那須岳になってる。今気が付きました。

 

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ここから牛ヶ首を目指して歩きます。いやぁ気持ちが良い!朝の肌寒い空気の中高度感ある景色の中歩くと思わずニヤついてしまいます。

 

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上を見上げれば茶臼岳のゴツゴツ。カッコいいですねぇ。

 

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牛ヶ首へ到着しました。ここからは一旦姥ヶ平へ降ります。ココも今回のメインとして考えてたとこでここの紅葉が良さげなんだけど一週間たってしまいましたねぇ・・・といった感じ。残念ですがこれは仕方がありません。それでも紅葉の名残を探して歩きました。

 

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今までは猛々しい姿を見せてくれましたがこのあたりは木々や花などで楽しませてくれます。看板に書いてありましたがこの地域の植物は明治に茶臼岳が噴火した際に皆殺しにあったらしいですね。それからよくここまで復活しましたねぇ。

 

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赤!赤!赤!と赤を探していたように思います。

 

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姥ヶ平はその名の通り本当に平らな場所でココにはひょうたん池という池があります。植生を守る為に木道が設置されておりました。コトコトと音をたてて歩いていきます。

 

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ひょうたん池に到着しましたがその全貌を窺い知ることはできませんでした。本当はこの付近も紅葉の名所のようですが一週間経ってしまいましたねぇ・・・。といった状況。

 

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しかしここから見上げる山々は本当にすばらしいっ!しばし見とれておりました。

 

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茶臼岳さまもどっしりと。

 

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さ、姥ヶ平を堪能したあとは再び地獄の世界へ戻ります。来た道を戻って牛ヶ首へ登り返しました。そしてこの地獄絵図。いやぁほんと地獄地獄していて地獄好きにはたまりませんねぇ。まさにGo to Hell!

 

youtu.be

噴煙の音を撮ってみました。ん~・・・。地獄だ。

 

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ここ茶臼岳近辺では何かにつけ牛ヶ首というキーワードが出てきます。もうそれはそれはしつこいくらいに。どんだけ牛ヶ首押しなんでしょうか?あ、分岐があるからといまさら気が付きました。

 

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地獄を堪能して小屋に戻ってきました。もうこの時間になりますとだいぶ人が増えておりました。ここから間髪入れずに遠くに見えます朝日岳へ向かいます。手前の剣ヶ峰は巻きですので助かります。

 

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そして巻いている様子。朝日岳は遠くに見えて意外と近いです。

 

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剣ヶ峰には奇岩が多数ありまして色合いからして西部劇に出てくる岩のようですね。あ、ここでオッサンが頭をもたげましたね。ジュリアーノジェンマとかフランコネロとかが好きでした。あ、これはマカロニウェスタンでしたっけ?あとユルブリンナーもかっこよかったですねぇ。あ、これは西部劇ではなかったでしたっけ。

 

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そんな剣ヶ峰を越えて(巻いて)朝日岳との分岐となる場所に着きました。ここからちょいと登れば朝日岳です。ここまでは油断すれば落ちる箇所が数か所ありまして気を抜けないところでした。

 

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そして朝日岳登頂。

 

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頂上からふと、那須方面を覗き込んでみると、あ、あのぉ・・・。あなたたち?その長いロープでどこを降りようとしてるんですか!あんなとこから降りるんですねぇ・・・スゴイなぁ。私には到底無理ですね。

 

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それにしても朝日岳からの雄大な景色もすばらしいですねぇ。しみじみ。

 

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さ、ここから清水平まではちょっとした稜線歩きとなります。だいぶガスも出てきましたねぇ。

 

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名もなき1900m峰に着きました。朝日岳より高いことに今気が付きました。

 

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そしてここから見た清水平の景色に感動してしまいました。茶臼岳が地獄ならここは天国なのではないでしょうか。

 

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清水平に到着。降りてみると木道となっておりました。

 

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振り返ると名もなき1900m峰の柔らかい山容。

 

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そして本日の最終目的地の三本槍岳が見えてまいりました。勇ましい名前の割にはとても穏やかな山容ですねぇ。ステキです。

 

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ハイマツ林を縫うように登って行き、三本槍岳登頂です。本来であればここからさらに降りて鏡ヶ沼展望所に行って福島県側にある鏡ヶ沼を鑑賞しようと思っていたのですがご覧の通りあいにくのガスの為断念致しました。

 

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そして来た道を県営駐車場まで戻ってきました。いやぁ・・・。今回の山旅も天候に恵まれて見どころ満載でございました。途中途中でお会いした方々もとても目が輝いておられて気持ちの良い山旅が出来ました。ありがとうございました。

なのでこんなに長くなってしまいました。途中フランコネロが出て来たときはどうしようかと思いました。