うっかり

山のこと、釣りのこと、自転車のこと、鳥のこと、道具の試行錯誤

富士山に登ってきました

ついにうっかりも富士山に登る機会に恵まれました。10年前に富士山に登ろうと発足したうっかり山岳部は練習としてさまざまな山に登りましたが結局のところ富士山に登ることなく活動停止。

 

そして10年が経ち。

 

ほとんどソロ化したうっかりはとうとう富士山に登りました。

まず富士山に登るにあたりどのコースをたどるかというところから練り始めました。人が少ない御殿場ルートが真っ先に候補に挙がりましたがいかんせん距離が長い。吉田、須走は人が多い。残るは富士宮ルート。しかし宝永山を絡めたいうっかりとしては富士宮口から宝永山を経由して御殿場ルートへ移動して登るルートを考えました。これだと日帰りでなんとかなりそう。

 

ところが!

 

前々日くらいにカミサンが「せっかく行くんだったら泊まって余裕持ったら?」と。その言葉にちょっ早で小屋を予約せねばと上から順番に見てみれば6合5勺にある御来光山荘に空きがあり予約完了。6合5勺ということはほぼ登山口に近いので計画を練り直すことにしました。最終的に出たプランは、

 

富士宮口⇒富士宮頂上⇒剣ヶ峰⇒御鉢めぐり⇒富士宮頂上⇒御来光山荘(泊)⇒6合目⇒宝永山⇒御殿場ルート(大砂走り)⇒御殿場口

 

に決まりました。当初のプランにプラスしてご来光と御鉢めぐりと大砂走りという富士山の定番オプションも加わり鼻息も荒く当日を迎えたのでした。(前置き長っ!)

 

■2019年9月6日

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908160726j:plain

御殿場ICを降りて富士スカイラインにて一路富士山へ!朝日を浴びた赤富士がお出迎え!

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908162330j:plain

5時頃に水ヶ塚駐車場に到着。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908162951j:plain

6:00のバスを待ちます。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908163012j:plain

バスに乗り富士宮口5合目へ。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908163218j:plain
ここが登山口のようです。2,400mなので1,300mほど登ることになりますね。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908163250j:plainゆっくり登れば必ず着くということを肝にして登り始めます。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908163340j:plain

この登りが延々と頂上まで続くわけですね。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908163412j:plain

いやぁのっけからとても素晴らしい眺望です。年明けに登った愛鷹山が眼下にあります。とてつもなく巨大な山なんですねぇ富士山ってやつぁ。右には駿河湾そして伊豆半島が。天気にも恵まれました。いやホント素晴らしいっ!

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908163433j:plain

最高の登山日和なのではないでしょうか。

 

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908163915j:plain

1時間ほどで御来光山荘に到着しました。念のためポカリ買っておきました。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908164151j:plain

さすが日本一の山なんでしょか外国の方の数がスゴイです。いろんな国から来ている感じがします。欧米系ラテン系アジア系北欧系。そしてその体格の差を目の当たりにします。足が長い!

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908164256j:plain

どんどん高度を上げていきます。この時ですかねぇ、富士山は赤いというのに気付いたのは。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908164322j:plain

そして3,000m到着。7合目くらいでしょうかねぇ。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908164348j:plain

ココ8合目手前にて落石がありました。頭蓋骨大の岩がオイラめがけて転がってきました。前を歩いてた外国の方が「Rockっ!」と叫びました。オイラも「らくせきーっ!」と叫びオイラの脇を転がって登山道に沿って転がっていき途中の岩で止まりました。転がった岩は若い男性が拾って脇にある石積みにガッチリと転がらない様に置いていました。いやぁ初めてRock!の声を聞いたし初めて自分も叫びました。叫べた自分にも少し驚きました。この場所はどう見ても危ない。ほんと富士山にはヘルメットは必須なのではないでしょうかねぇ。怖いデス。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908164715j:plain

8合目に到着しました。ここでしばし休憩です。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908164755j:plain

8合目から見た宝永山の山容。火山灰だらけだからなのか光を吸収している色合い。マット系という感じでしょうか。明日はこの山に登るのですが火口から登るのでまるでアリジゴクに落ちたアリのような気持ちになるのでしょうか。明日検証してみましょう。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908164840j:plain

だいぶ宇宙感出てきましたねぇ。雲を下に見ています。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908164900j:plain
出たッ!お金が刺さった木。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908164951j:plain

一円玉が曲がっているのは人が曲げたのではなく、風らしいです。通りがかりのガイドさんがそうやって説明していました。ホントだとしたら恐るべしですね。富士山の風。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908165120j:plain

あと少しで9合目。9合目5勺と富士宮頂上も見えてまいりました。時間的にはだいぶ前倒し。どうやら人の波にのまれて自分のペースではなかったようですね。おそらくうっかりは普段休みすぎるんでしょうねぇ。

  

f:id:ukkarisangakubu2:20190908165249j:plain

9合目への階段。これがまたツライのなんのって。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908165357j:plain

ヒィヒィぜはぜはとようやっと9合目。ここでも休憩をとるのですがココで大阪から来たとおっしゃる御年70歳の方と、遠方にも車でのんびり移動して山を楽しんでいらっしゃる方それぞれソロなお二方と意気投合。ついつい休憩が長くなってしまいました。

 そんなお二方と頂上まで登ろうということになりました。しかしながらここからが急でザレた道が続き登り始めると3人とも無言です。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908165601j:plain
9合5勺にて小休止。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908165625j:plain

さ、あとは頂上のみ。こうやって見るとザレた感じですねぇ。崩れたところが頂上といった風情。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908165649j:plain

さぁ、あと一息!

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908165711j:plainこんな感じの角度感。急ですよねぇ。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908165919j:plain

鳥居に到着。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908170158j:plain
そして、富士宮頂上に到着ぅ。ひーっ。5合目から4時間かかりました。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908170232j:plain

浅間大社奥宮にて御朱印をお願いしました。天皇陛下御即位記念の印も。いやぁよかった間に合って。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908170324j:plain

そしていよいよ剣ヶ峰へ向けて歩き出します。他のお二人には先に行ってもらっておりました。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908170355j:plain

そして、ついに富士山火口がどーーーーーーん!ようやく見ることができました。

※これより火口の画像が頻発いたします。よいこのみなさんはへやをあかるくしてごらんください。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908170528j:plain

すばらしいです。どこの惑星かと思いました。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908170922j:plain

そしてビクトリーロード。ある意味ココもアリジゴク。三歩進んで二歩下がるといった水前寺清子状態です。そうです、人生はワンツーパンチです。あーだんだん何言ってるかわけわかんなくなっておりますね。もうそれくらいハイテンションでございました。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908171034j:plain
f:id:ukkarisangakubu2:20190908171101j:plain

高度感ハンパないですねぇ。そして気象観測所の脇を通って、

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908171205j:plain

着いたぁ~!もっと混んでるかと思いましたが意外とすんなり撮影できました。先着してたお二方と撮りやっこしました。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908171306j:plain

富士山の三角点は二等なんですねぇ。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908171354j:plain

剣ヶ峰から見た火口。感動で身震いしました。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908171416j:plain

登ってきた富士宮頂上も眼下に見えます。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908171501j:plain

対岸(?!)を歩く人も小さく見えます。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908171538j:plain

さ、御鉢めぐりの始まりです。楽しかったお二方とはココでお別れ。「またどこかの山で会いましょう」と初めて言われました。感動しました。ホントまたどこかでお会いしたいですねっ!

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908171643j:plain

御鉢めぐりはのんびりと空中散歩ができます。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908171706j:plain

本栖湖が見えてきました。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908171745j:plain

そんなに吹いているわけではないのだけどある程度風を避ける為に火口側に降りたとこで昼食としました。おなじみのナポリタンです。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908171804j:plain

デザートにはフルーツゼリー。これが思いのほか旨くて今後もこれ続くかもしれません。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908171847j:plain

のんびりと歩く。雲の上を。まさに天空散歩。もう昇天しそうです。ここは天国なんでしょか?

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908171918j:plain
f:id:ukkarisangakubu2:20190908172002j:plain

対岸(?!)に剣ヶ峰。須走口まで歩いて来ました。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908172043j:plain

須走口の下山コースを撮ってみましたが落石とかあるとあぶないなぁと思ってしまいます。なのでやっぱり富士山はヘルメットがあったほうがよいかもしれませんね。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908172128j:plain

1時間半ほどかかりましたでしょうか富士宮山頂に帰ってきました。浅間大社奥宮は男神なんですね。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908172234j:plain

ここから一気に降りて行きます。さよなら山頂!さよなら火口!

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908172300j:plain

だだだーーーーーーんと降りていきなり小屋の写真。御来光山荘のうっかりの寝床になります。仕切りがあっていいですね。カプセルホテルのような。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908172329j:plain

なんと電源も!しかもwifiまで完備。恐るべしっ!

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908172352j:plain

富士市の夜景。こうやって見ますとねシーンとしてそうですけど、富士山は昼夜問わず登山者が居るので夜でもとても賑やかです。

直射日光の下に一日中居たからなのか高山病だからなのかはわかりませんが頭痛がひどくて眠れず、ロキソニン飲んで寝ました。

 

■2019年9月7日

 

途中何度か起きてしまいましたがなんとか寝れた感じで朝を迎えます。ご来光はあまり期待していなかったのでたまたま目が覚めて外の空気を吸いに外に出たらジャストタイミングでご来光タイムでした。ついてるなー。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908152806j:plain

このタイミングですよ。まさにもう少しで出てくる瞬間。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908194137j:plain

次第にあたりが明るくなっていき、愛鷹山も幻想的に浮かび上がってきます。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908152936j:plain

出たっ!思いのほかの景色に言葉を失いました。6合5勺でこれですから、もうね、じゅうぶんでしょう。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908194421j:plain
f:id:ukkarisangakubu2:20190908194441j:plain

5:30に御来光山荘をあとにしました。お世話になりました。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908194520j:plain

今回見れなかったのは影富士だけですね。なので影うっかりで我慢してください。赤く染まった富士山肌も素敵です。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908194704j:plain
f:id:ukkarisangakubu2:20190908194732j:plain

一気に6合目まで降りてここから宝永山を目指して歩きます。サイコーのハイキングコースなのではないでしょうか。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908194852j:plain

火口の底にベンチがありましたので小屋で頂いた朝食を火口を眺めながら食べることにしました。もう火口フェチとしてはこの上ない幸せな時間となります。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908194950j:plain

宝永山火口もすばらしいですっ。陽が低いから陰影が出てイイ感じです。一番上で7合目くらいでしょうか。ものすごい高さがあります。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908195043j:plain

さてと。朝食も終わりこのアリジゴクを歩くとしますか。ここからは一匹のアリだと思いながら歩くことにしました。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908195117j:plain

ご覧のようにザレたトラクションのかからないまさにアリジゴク。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908195154j:plain

登りきるまでに1時間ほどかかりますので連続する水前寺清子状態にひぃひぃ言っておりました。この状態から後ろからアリジゴクは牙を突出して砂をアリにかけます。そしてアリを落として食べちゃうんですよね。そんな光景を思い描きながら登るととても怖くなります。まぁそんなことを考えながら登っている人はそうそういないと思われます。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908195258j:plain

ようやっと乗り上げました。アリジゴクに食われなくてよかったです。こういったザレたとこの歩き方がわかったように思います。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908195400j:plain

そして宝永山までは岬状になった天空散歩道を歩きます。もうサイコーですよね。というか何回サイコーって言ってますかね。気になりますが先を急ぎましょ。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908195511j:plain

これが登って来たアリジゴク。アリさんも居ますね。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908195616j:plain

そして宝永山山頂に到着致しました。今回の山行ではこれからは下るのみとなりました。なんだかさみしー瞬間です。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908195650j:plain

さ、あとは大砂走りをホップステップジャンプ!そうですっ水前寺清子からの西城秀樹です。みなさん砂煙をあげて西城秀樹になられておりますね。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908195720j:plain

フワフワで勝手に降りて行く感じです。これまでこんな感覚になったのは初めてかもしれません。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908195741j:plain

さぁ走るぞー!

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908195807j:plain

2,500m付近から一気に500mほどかけ降りて2,000mに到着。砂埃ハンパないっす。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908195832j:plain

二ツ塚あたりまで降りてきました。このあたりもいいハイキングコースですよねぇ。機会があったらここにも訪れたいと思います。火口もありますからね。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908195904j:plain

そして振り返って宝永山と富士山。名残惜しいですがこれで見納め。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908195925j:plain

御殿場口へ降りきりました。無事下山デス。

f:id:ukkarisangakubu2:20190908195952j:plain水ヶ塚行きのバス9:15に間に合ってしまいました。実はこのバス13:15を予定してたのです。おもいのほか早く着いてしまったのはやはり大砂走りで飛ばし過ぎたからでしょうか。西城秀樹になるのも大概にしないとですね。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908200954j:plain

水ヶ塚駐車場に9:30に到着して今回の山旅は終了。とにかく富士山のでっかさを目の当たりにした1日半。来てよかったです。よくね富士山は見るものだよということを聞いておりましたが、見るのも登るのもイイ山なのではないでしょうか。うっかりはそう感じました。さ、あとは家に帰りましょう。まだまだぜんぜん朝なので帰りの高速も空いてそうです。長々とお付き合い頂きありがとうございましたっ!どうもすいません。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908200529j:plain

環境保全金を払うとこのような缶バッチがもらえました。いい記念になりますね。来年は絵柄を替えて2020年度版とかって作れば毎年払ってくれる人もいるかもしれませんね。

 

f:id:ukkarisangakubu2:20190908162211j:plain

あ、日本百名山なのでスタンプもらいました!