今回の九州遠征ではですね、釣りに引き続いて登山を予定しておりました。で、どこ登ろうってなって、また市房山の巨木類を見に行くということも頭をよぎりましたが、前回の遠征時に噴火警戒レベルが高くて行けなかった阿蘇中岳から火口を眺めるということがやりたくなりまして、今のうっかりの体力から考えると阿蘇案の方に軍配を挙げざるを得ないといいましょうか。高低差500mくらいのゆるっとした楽しめる位の登山としました。
■2023年9月2日(土)
3:30に目が覚めて4時出で、現着は6時でございました。途中コンビニで朝飯と水分補給してまるっと2時間を要しました。阿蘇山上広場の駐車場に着くと、ぬぁんと無料駐車場がまだオープンしていないという事実っ!これは想定外でございます。仕方がないので有料の方に車をとめます。
天候は曇りだけど徐々に晴れてくる予報。阿蘇山公園有料道路の歩道をてくてくと歩いてまずは砂千里へ向かいますが、とにかく風が半端なく強い。荒涼とした景色に風がびょおびょおと吹き、誰も居ない中、一人歩いているとなんだかさみしい気持ちになってしまいました。
途中にシェルターが設置されておりました。ココで突然マグマ噴出!とかなってココに逃げ込むことがないことを祈ります。
砂千里ヶ浜への分岐です。ココから待ちに待った砂千里ヶ浜を歩きます。これもやりたかったことの一つでした。
木道をコトコトと。だんだんと惑星感が出てまいりましたね。この地球じゃない雰囲気も火山ならではでございますですね。
尾根道に乗り上げると砂千里ヶ浜が一望です。灰色の世界。
まだまだガスも抜けてないので合間で撮影しつつまずは南岳へ。
尾根道の最後はこんなんなってました。砂千里ヶ浜は雨が降ると川になるような気がしててその流れ出しがココで徐々に岩肌を削っているように見えます。
さて、本格的な登りはココから。どこ登るんだ?と思いましたが目を凝らしてよーく見てみると黄色い矢印がいたるところに書いてあります。
ガレガレを登っている途中で左後ろを振り返ると、ガスの切れ目から火口が!こ、これはまさに活きている火口です。噴煙ももくもくと。
ぱーんとガス抜けして全景が・・・。息を呑むど迫力な世界。コレコレ。これです。これが見たかったヤツぅ。ココハチキュウデスカ?
道の途中に落ちてた奇岩。鉛色に光る現代アート作品のようなこの感じ、素敵ですね。おそらく火山弾の一種かと。
岩というより金属感。磁石近づけたらくっつくんじゃないかなとか思ってしまいます。
稜線上に登り上がりました。左に行くと中岳ですが、一旦寄り道で南岳頂上にも登っておきましょう。そうしましょう。
南岳山頂。ガッスガスのホワイトの世界だったのですぐに稜線へ戻ります。
稜線へ戻り休憩です。今回の装備はこんなもんです。ザックはグレゴリーのアタックザック。バルトロに付属されてたものを持ってきましたがこういった付属ものってショルダーがただの紐だったりするもんですが、さすがアタックザックにも手を抜かないグレゴリーってやっぱすごいなと思いました。まったく問題なく背負うことが出来ました。靴はいつものGarmontです。これももの凄く気に入っている靴なんですが後継が見当たらないんですよねぇ。こういった遠征の時って普段履き、登山にも使えるぜといった靴が重宝するんですが他のメーカーのものってデザインが登山登山してるんすよね。スニーカー感が欲しいというかなんというか。
人が入らないと規模感出ない問題。なので自撮りです。でもガスって見えなくてアングル悪くて何を撮りたかったのかわからない写真になってしまった問題・・・。稜線上は猛烈強風が吹いておりましたのでTシャツだと芯まで冷えてしまいそうだったのでこのあとすぐにカッパを羽織りました。
強風の様子と、ガスが抜けるときの火口が出現する様を動画に撮ってみました。
歩いて来た砂千里ヶ浜が見えました。左側にある尾根道を歩いてきました。川の跡もわかりますね。先ほどの岩が崩れてた流れ出しは左端に見えます。
爆発、堆積、侵食、爆発、堆積、侵食を繰り返していろんな姿を見せてくれます。次回もし来ることがあったとしてこの景色は吹き飛んで跡形もないってこともあるってことですよね。活火山なんで。そう考えると来れる時に来ておいてよかったと思いました。
ガスの合間の火口を堪能しながら稜線を歩き、中岳山頂に着きました。
烏帽子岳をバックにクレーターのような火口。火口フェチとしては今回の登山はこれで完了でしょうか。
それぞれズームしておきましょう。このあと阿蘇山が時を経て休火山となったときにはあの火口のお鉢めぐりができたりするのでしょうか。
遠くに目をやりますと、大観峰あたりでしょうかね、台地のような外輪山がぐるっと取り囲んでいます。なんとも雄大な景色。
さ、振り返って本日の最高峰であります高岳へ登りましょう。
アッという間の高岳山頂。遠くに九重連山のお姿が。あそこもテント背負って歩いてみたいですね。あとは九州の山でいいますと、祖母山とか、福岡の英彦山とかでしょうかね。行ってみたいですね。
高岳山頂からの眺め。手前の中岳の向こう側に火口がありますが、ココからは見えないですね。遠くには烏帽子岳に杵島岳でしょうか。
そんな景色を眺めながら、風をよけつつおにぎりもぐもぐタイム。
振り返ると高岳の火口でしょうかね、月見小屋も見えました。ホントはココもぐるっとお鉢めぐり(?!)するつもりでしたがもう満足です。
ぐる~っと動画撮ってみました。ほとんど人もおらず静かで雄大な景色に言葉も出ません。来てよかった。
もう降りましょう。そうしましょう。
あの南岳までの稜線をそのまま戻ります。今回はうっかり登山ではあまりないピストン運動でございます。
南岳へ向かう途中にギザギザの根子岳が姿を現しておりました。この山も特徴のあるお山ですね。
南岳から降りる途中にあったミルフィーユ。
ズーム!ガスが完全に抜けてくれてたおかげで行きで見れなかったものが見れるようになっておりました。なかなか先に進めませんな。
砂千里ヶ浜まで降りてきました。歩いた稜線もクッキリ一望ですね。
こんなん落ちてました。火山弾の一種でしょうか、おそらく有核火山弾なのかな?こんなのがトンっ!と落ちてくるんですから怖いです。
さ、道路降りて帰りましょう。と、ここで驚愕の事実が発覚してしまいます。有料の駐車場にとめてたことを思い出し、そういえば財布にお金あったけな?と思い起こしてみるとそういえば空だったような・・・。間違いなく紙のお金は無いのは確認済み・・・。あとは小銭エリアにいくらあるか。やばいです。こういうとこってぜったいスマホ決済とかないじゃないですか?こりゃいざとなったら事情話して一旦出してもらってお金調達して戻って来るしかないのかなぁと思いながら駐車場にもどると駐車料金は500円でした。恐る恐る財布の小銭エリアを探ってみますと、
燦然と輝く500円玉が入っておりました!
ふぅ~っ。
なんとか駐車場を出ることはできました。さ、昼飯食いに行くぞ!と熊本市内まで走っていっぷくラーメンを食べる予定でしたが途中渋滞となり、断念。高速使って地元へ帰り、
安定の味千ラーメンでございます。炭水化物注入。これはこれで安定の旨さ。
さてさて、これにて九州遠征シリーズは終了でございます。最後の帰る日だけでしたねこんなに晴れたのは。まぁそれはそれ。いい一匹、いいお山に会えました。ありがとー!鹿児島空港から飛びます。いつもここに来るとバックに写る霧島連山の凛々しいお姿には感動しますな。
おしまい。長々とすみませんでした。