うっかり

山のこと、釣りのこと、自転車のこと、鳥のこと、道具の試行錯誤

野呂川~帰路編

寝落ちしてしまったうっかりは再びガクブルで3時半ころに起き(学習能力ないの?)、ある程度寝た感はあったのでこのまま起きてちと早いけど撤収準備始めますかということで、さ、帰路編はじめます。

 

アプローチ編はコチラ↓

ukkarisangakubu2.hatenablog.jp

 

釣りと晩酌編はコチラ↓

ukkarisangakubu2.hatenablog.jp

 

■2022年8月10日

朝飯はアルファ米ビーフシチューを予定しておりましたが、これから撤収って時にまた火起こすのもなんだかかったるくなり、ゼリーとナッツだけササっと食べて撤収開始です。なるべく物音を立てないようにしてしず~かに淡々と。

 

5時に準備完了です。1時間前倒しデス。無事カエルくん、今回もよろしくお願いいたします。

 

今回はGARMONTのアプローチシューズ履いて来ましたが、さすがにテント泊装備ですとソールの柔らかさが災いして足の腹が痛くなります。とはいえ軽快に歩けたので良しとしましょう。

 

小屋番さん、Kさんに挨拶して5:15両俣小屋を出ます。さようなら両俣小屋!さようならイワナ天国!

 

しばらくは川沿いを歩きます。これはなんの羽根でしょうか?日本野鳥の会の方だと、「あーこれ、○○ね。」と即答なのでしょうか。

 

ピンクテープもイイ感じに設置されております。小屋番さんには頭が下がる思いであります。鮎釣り師の場所取りピンクテープとはわけがちがいます。

 

ふわーっと晴れ渡り。気持ちの良いトレッキングの始まりです。

 

デンジャーゾーンその1、崩落。落ちると谷底へまっしぐらにて即デッド。

 

デンジャーゾーンその2、落石。当たると即デッド。大きい石が落ちるときってブーン!という地鳴りのような音がするらしいです。今回この林道歩きで一度ブーンと聞こえました。怖ぇ・・・。

 

デンジャーゾーンその3、がけ崩れ。林道を覆うように岩石が積まれた状態となるため、時にはこんな脇を通らなくてはなりません。躓いたりしたら即デッド。

 

 

そんなこんなを乗り越え、大仙丈沢が見えてまいりました。ココも釣れそうです。

 

振り返れば小太郎山でしょうかね。北岳は雲の中で見ることはできませんでした。

 

1時間半くらい経ったでしょうか。まぁまぁ疲れてまいりました。小仙丈沢が見えてまいりました。沢で大休憩しましょう。うっかり的大休憩とはザックを下ろすことを意味します。ザックを下ろして沢の水で顔を洗い、水分補給して一服。ふぅ~気持ちよかとよ。

 

生きとし生けるものすべてにおいて訪れるのが「死」。この子は崖から落ちてきたんでしょうか。痛かっただろうなぁ怖かっただろなぁ。手を合わせてこの場を去ります。

 

恒例のカーブミラー自撮り。だいぶ疲れてるのに空元気炸裂のうっかり。

 

小仙丈沢から45分ほどで北沢の谷が見えてまいりました。もうすぐ野呂川出合でしょうか。

 

7:30野呂川出合に到着しました。5:15出発ですから2時間15分。行きとそんなに変わらないペースで来ましたね。ココから北沢峠までは200mくらいの標高差でしょうか。短い距離でのことなので登るの大変そう・・・。下りで50分掛かってるので上りは90分~100分というところでしょうかね。10:00のバスには間に合いそうです。

 

いやぁ、きっついなぁ。予想通りとはいえ。ゼハゼハが止まりませんって。「小さい歩幅でちょこちょこと。一歩一歩行けば必ず着きます。」といった田部井さんの言葉をいまだに思い出してしまいます。女性最初のエベレスト登頂を成し遂げた田部井さんのその当時のことを思い浮かべると、まだまだ女性蔑視の時代ではいろいろあったんだろうなぁとか、あの年代の方だから精神力や体力も並外れてたのかなぁとか、それでいて人柄も柔らかく、やっぱりホントに強い人というのは強いというのは外面に現れなくなるのかなとか。うっかりもそういう人になりたいな。などとゼハゼハの頭の中を占拠しておりました。

 

両俣小屋所有の赤い車が置いてありました。要所要所にこうやって置いてあってコレってなんででしょうね?両俣小屋と書いてある車を他にも数台見かけました。

 

振り返ると甲斐駒ヶ岳でしょうか。だいぶ近くに見えるということは、

 

おー!あとちょっとで2,000mじゃないですか!もうすぐですね。

 

本日のビクトリーロード。

 

8:38北沢峠2,032mに到着です。両俣小屋から3時間半でしょうか。イイ感じに来れましたね。これも田部井さんのおかげです。ありがとうございます。

 

そんなに誤差ないですね。恐るべしですCASIOさんっ!

 

バスの10時まではだいぶ時間あるので待合所の裏で一服しつつコガラの群れを眺めたり、カミキリムシと遊んだりして過ごしました。

 

人数が揃ったようなので10時を待たずして出発しますとのことで乗り込みます。

 

途中、渡り蝶のアサギマダラが居るということでバスを停めてくれました。アサギマダラは遠く南方、台湾あたりからだから相当な距離を飛んでくるんだそうです。毎年この時期に見られるそうです。いやぁ前々から見てみたいと思っていたので思わぬお土産が出来ましたね。バスの中から撮ったのでどこに居るんだよっ!と思われることでしょう。

 

トリミングしてみますと、居ました!

これにて野呂川釣行は無事に終了です。うっかりの夏休みが終わった喪失感もありますが、予定通り事が運んだことはうっかりにとってはこの上ない喜汁大噴出でございます。イイ小屋、イイ小屋番さん、そしてKさん。こういった出会いもありました。

 

イイ旅でございました。