年明け一発目の登山は富士山を眺めながら歩いてみようと明星ヶ岳から乙女峠までプチ縦走してみました。ですので今回は富士山の写真が幾度となく登場しますのでご了承願います。最初は明星ヶ岳ではなくて明神ヶ岳からの予定でしたが急遽予定を変更してもっと手前の明星ヶ岳からにしてみました。欲張りさんですね。今回は相棒にはこのことを何も言わずこっそりソロ活動です。といいますか自分のペースでどこまで出来るのかを試してみたかったんですよね。なのでコースタイムもしっかり測りまして自分の今の実力がどれくらいなものかをテストしてみました。
予定コースタイムは・・・
宮城野0800→0920明星ヶ岳0920→1100明神ヶ岳1200→1410金時山1420→1500乙女峠1510→1540乙女口
で、実際のコースタイムは・・・
宮城野0814→0928明星ヶ岳0928→1108明神ヶ岳1200→1448金時山1509→1538乙女峠1608→1633乙女口
下山時刻が50分ほど遅れておりますが、その原因となったのが何なのかを検証してみましょう。
まずは今回の装備はこんな感じのものを。
明星ヶ岳の登山口がどこにあるのか分からなくて最初は国土地理院1/25,000地図とストリートビューを照らし合わせてみたのですが今一つわからず、ヤマケイの登山記録写真に画像が載っていたのでストリートビューでなんとか探し当ててたので、実際行ってみると知った道のような感じでたどり着けました。ここから明星ヶ岳までは直登でして魔の30分をなんとかやり過ごします。このツライときに最近は今は亡き田部井先生の言葉がちらつくようになりました。
「一歩一歩行けば必ず着きます。」
ふと振り返ってみますと箱根の温泉街と富士山がひょっこりと顔を出しておりました。
光量のせいなのか全体的に青い写真になってしまっておりますが・・・。
宮ノ下温泉のお客さまの為に用意された大文字焼きの場所で小休止。ダイソーで買った激甘なコイツを水と一緒に流し込みます。
ここは見晴らしがよいですねぇ。
あれ、この時点で青い写真じゃなくなってますね。どうやらカメラのどこかのボタンを押してしまってたようですね。
明星ヶ岳と明神ヶ岳を結ぶ稜線上に出てきました。右に行けば明星ヶ岳なので今回のコースの反対方向なんだけどここは一度は決めた明星ヶ岳ということで右に進路をとります。
はい着きました。ピーク感ゼロの明星ヶ岳。さみしーです。すぐに引き返し明神ヶ岳へ。ここからは楽しみにしていた稜線歩きです。
見えてきました明神ヶ岳。平らな感じだけど思いのほか高い山ですなー。ほんのり気が滅入りそうになりました。写真右下にあるのがこれから歩くと思われる道が見えますね。これは結構ヘヴィかもしれませんね。
しかしながら本日は風も弱くピーカンの空ですので写真を撮りまくってしまいなかなか歩が進みませんなぁ。この写真も明星ヶ岳から開始しないと見られない風景です。よかったぁ星から始めて。
左に目をやりますと大涌谷の噴気が見えますね。こういうのを目の当たりにしますと地球は生き物だというのを実感しますね。
道の状況はこのような感じで薄っすらと霜だか雪だかが敷き詰められており、ストックが刺さらないくらいカチカチに凍っております。とはいっても滑るという感じではないのでアイゼンを付けるほどではありませんでした。
もう少しで明神ヶ岳ピークとなります。なんとかかんとかと言った感じです。やはり山登りには行動食は無くてはならないものなのですね。へばってても一口甘いものを入れてやると足が動くようになりますからね。後ろを振り返ると相模湾が一望です。写真ではわかりづらいのですがよーくみますと江の島も見えます。
そして明神ヶ岳ピーク到着。ここまでは予定時間通りです。
こ、これを見に来たのですよ!明神ヶ岳から見る富士山!金時山から見るのもいいんですがあまりにザワザワとした雰囲気ですと興ざめしちゃいますよね。その点この明神ヶ岳様は静かに鑑賞できます。見晴らしも金時山よりも明神ヶ岳の方がだんぜん良いように思います。
さらに倍っ!
LUMIXのGM1を使用しておりますが、光学ズームからのさらに倍機能が付いておりましてこの機能を使えば画質をそんなに落とさずに寄ることができます。今回初めて使いましたがここまで撮れればもうズームレンズは必要ないと思われます。
ちょいと左に目をやりますとこれから歩く稜線が見えてまいります。
えー・・・。遠っ・・・。また少しだけ滅入りそうになりました・・・。
今回の昼食はカレーです。アマノフーズの畑のカレー。お湯入れ過ぎたかでシャバシャバになってしまいました。
さ、これから金時山へ向かいます。とても長い道のりでございますなぁ。
道中右に目をやりますと丹沢大山の方々が。
そして左に目をやりますと大涌谷の噴煙。時折硫黄の匂いがここまで届きます。
しばらくは下りです。どうせ登るんだからそんなに下らなくてよいのにと思ってしまいますね。振り返ると明神ヶ岳の平らなお姿が。
もうこの道ではおなじみですよね。笹のトンネル。ここのところココ箱根地区でも熊がいるそうなんですけどこの雰囲気ですとシャンシャンが出てきそうですね。
こんな感じでアップダウン。まだ笹のトンネル道は凍ってるので問題ないのですが、陽が当たる場所は融けてグチャグチャの泥道となってしまっており、これがソールに厚くくっついてしまう為、ノーグリップ!それを避けようとして少しは固い一段高い場所を歩いてたら50cmくらいスリップして両足が宙に浮きバックドロップ状態からの一段下に横になって落ちました。そして下にあった岩に左腕を強打してしまいました。
まず、岩に当たったのが左腕だから良かった。これが頭だったらと思うとゾッとします。そして一段下だったから良かった。これが崖だったと思うともう「滑落」ですね。このトラブルは今後の登山に生きることでしょう。ちょっとした油断がGo To Hellなんですね。肝に銘じておかないとイケマセン。
のどかそうに見え、簡単に歩ける山ですがホント油断はしてはいけません。だいぶ下りて来たのでもうサスガの富士山は見えなくなりました。左下に小屋が見えますが何の小屋だろう?
矢倉沢うぐいす茶屋というとこでした。こんなところに茶屋があったとは知りませんでした。ちょっとした飲み物やおつまみを出してくれるようです。おっちゃんが炭火でホルモンのようなものをちりちりと焼いておりました。ここに寄るかどうか迷いましたがサイダーの文字に誘われて水とサイダーを買って休憩することにしました。
くぅはーー!三ツ矢サイダーがこんなにも旨いとは!どうやら飲み物を買うと味噌田楽がついてくるらしく、おっちゃんが皿に三本も乗っけて持ってきてくれました。疲れた体に味噌の塩っ気が染みるぅ!なので食べた後の写真。これよくあることですね。
はい、ココです。遅れた50分のうち20分はココ。長い歩きの疲れもあってか長居し過ぎてしまいました。
おっちゃんとおばちゃんにお礼を言って、行ってきますと山へ向かおうとすると、「あれ?転んだのかい?」とおっちゃんが。どうやらオイラのケツが泥だらけだったようです。「まぁまぁ派手にやってしまいました」というと「気を付けるだよ」と言って頂きました。ありがとう、おっちゃんおばちゃん。
ここから金時山山頂まではひたすら急登です。下りはありません。たったこれだけの道のりで45分もかかってしまいます。
そして今回の道のりでの最大の難関、金時山への登りの途中、もう意識が朦朧とするくらいだったのですが下りの登山者の方がすれ違いざまに笑顔で「もう、あとちょっとですよ。」と言ってくれた時に、世の中には二種類の人間が居て「人の為に生きる人」と「自分の為に生きる人」であなたは前者の「人の為に生きる人」ですね。と朦朧とした頭で考えてしまいました。それくらい嬉しい一言でした。ありがとうございます。私も「人の為に生きる人」になりたいと思いました。そして本当に「あとちょっと」で金時山の山頂に到着しました。ただココに登るだけだとひたすら登って終わりですが、長い道のりを経てから登りきるのとでは雲泥の差です。
この高度感いいですねぇ。遠くに芦ノ湖が見えます。人の居ないショットもあったのですがあえて山ガール版を載せてみました。このあとこの山ガールともう一人にシャッター押してと頼まれたので富士山をバックに二人に向かってカメラを向けた途端、その二人がインスタグラムを見てるかのようなポーズをとった為、思わず「いいね!」と言ってしまいました。
ちょいと右に視野を移動しますとキラキラの陽に輝く駿河湾が見えますねぇ。とてもいい眺めです。先ほどは明神ヶ岳の方が良いなどと書きましたがいやいやその山々での眺めがあるのですね。前言撤廃です。どうもすみません。
はい、ココです。遅れの原因は10分休憩が20分休憩になってますね。
小屋番のにゃんにお別れをして下山です。
乙女峠に予定時間通りに到着しました。遠くに明星ヶ岳、明神ヶ岳の姿が見えます。距離にして13kmほどなのですが、歩いてきたところが見えるのはなんだか感慨深いものがありますね。これが縦走の良いところなのでしょうか。歩いているときは登って下っての連続でツライんですけどね。
はいココです。ここでも30分も休憩してしまいました。
それからは乙女口へ下山しました。こうやって振り返ってみますとロスしているのは明らかに休憩時間が長い!ってことですね。歩きの時間はそう誤差はないように見て取れます。休憩時間をなるべく短くするというのが課題・・・いや、休憩時間をもう少し長く予定しておけばよいのか??そうですね。歩きの時間の予定ばかりが先行してしまっておりますがこの休憩時間を行程によってもう少し考えて予定を立てればよりよい計画が出来そうに思いました。
しかし、きつい山行でしたが、とても爽快な山行でした。