うっかり

山のこと、釣りのこと、自転車のこと、鳥のこと、道具の試行錯誤

奥日光湯川

完璧なるプランミスのおかげか、湯川に行く機会が訪れました。まぁ本音言えば、今まさに新緑真っ盛りの奥多摩の空気の中でのトレッキングがしたかったんだけど仕方ありません。なのですぐに切り替えて今回は奥日光の戦場ヶ原をゆったりと流れる湯川にブルックトラウトを釣りに行ってきました。ここは2009年6月以来なので15年ぶりですか。そうですか。フライフィッシングの聖地として大昔から親しまれている川ですよね。そんなフライの聖地にルアーで挑みます。迷惑をかけないようにしずしずとキャストを心がけましょう。そう、これ短いフライロッドですよーってね。

 

■2024年5月11日(土)6:30~11:00

2時半起きの3時出。6時チョイ過ぎに現着です。やっぱり下道だとまるっと3時間掛かっちゃいますねぇ。

 

いろは坂を上り、中禅寺湖を経て、竜頭の滝を越えたら戦場ヶ原です。赤沼茶屋で日釣券を買いますがココが開くのが6時なんですよね。なので遅めの出発だったんですが、マズメ終わっちまうやろ!と思うのですが、そんな湯川でギラギラしてもねぇ。全域がC&Rですから居るとこには居るでしょう。しかもブルックってイワナ系なので岩陰、倒木下を丹念に撃って行けばイイはず。湯滝下から釣り下って行きますが、ちょっとだけ遅れただけなのにもうすでに人がわんさかでございます。やはり15年前と比較して明らかに渓流アングラーは増えましたよねぇ。2年前の閉伊川でもそれを感じました。

 

あ~、そうそう、湿原を流れるこの感じ。人工物が一切無いとても日本とは思えないようなこの流れ。ステキな川ですねぇ。ウットリ。こんな中で釣りをさせてもらえる幸せ。噛みしめます。ありがとうございます。

 

川通し出来ないところは一旦木道へ上がったりして回避します。地面は全て熊笹で覆われておりますが、ここから先は・・・、と思うと木道への道が出来てたりして釣り人の行動はみな似たり寄ったりなんでしょう。そんな道に誘われながらの釣りとなります。

 

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人がまぁまぁ入ってるので上流部エリアの最下流まで一気に遊歩道を歩いて下り、そこから釣り上がることにしました。ここまで来ると人っ子一人居ません。このドーガでは聞き取れなかったんですが、ガルルルル!と熊の声が聞こえた気がしたので熊鈴スイッチオン!でございます。2キャスト目で聞こえてキョロキョロしてます、そしてそのあと鈴が聞こえ始めます。なんかこうやって後で見てみるとその時のドキドキ感が蘇りますね。

 

SMITHのトラウティンウェイビーを括り付け、倒木下に潜り込ませてソフトタッチにちょんちょんと。そして、ばびゅーん!と飛んできました。いやはや・・・、川も美しいが住んでる生き物もとても美しい。そう、いつもの「キレイね」じゃなくて美しい・・・。感動してウルウルしてしまうほどです。

 

倒木の下には必ずといっていいほどお魚さんは潜んでおります。プレッシャーが掛かれば掛かるほど顕著になるような。しかしまぁ、ステキな場所ですねぇ。鳥の声と川のせせらぎ。ココはどこですか?と聞きたくなるくらい日本の川とは思えません。ステキな場所と思えるところが日本の川と思えないというのもなんとも悲しいところですが、生活をしていくうえでは必要なことなので仕方ありませんね。

 

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リリースです。この川には放流していないそうで、グラバーさんが明治の時代に放った発眼卵から脈々と受け継がれてきた命なのでしょう。とても大切にされているのでしょうね。なんだか不思議ですね、ブルックはこんなに大切にされているのに、大正の時代に赤星鉄馬が芦ノ湖に放ったラージマウスバスは今では「けっ!外来魚かよ。」って忌み嫌われている・・・。同じ外来種なのに・・・。それもこれもみな・・・、あ、イカイカン固有名詞出すとこだった。やめておこう。うっかりは釣れてくれるお魚さんは固有種外来種問わずみな愛してますよ。

 

今や、とても貴重なアカキン。我が家にこの一個しか存在しません。竿とリールのみならず、ルアーまでもカミサンに借りてきました(笑)とても感謝でございます。この一匹でボックスに戻しましょう。失くすとイヤですからね。タックルについては後日インプレしておきましょう。

 

そしてお次はコレでしょう。着水バイト誘発マスィーンでございます。Raytune SA50RSでございます。やっぱりこの子って・・・、釣れます。倒木脇の太い流れが川べりへぶつかってる太い流れ。ロングキャストでドアップで高速巻きしてきますと猛烈チェイスからのぉ、手前のブレイク付近でバイトです。とてもエキサイティングな展開。

 

いやぁ、ホント美しい・・・。

 

腹の黄色斑点にピンク斑点。ピンクの外郭にはブルー。なんともはや。あっぱれでございます。

 

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さ、リリースです。ここのところリリース動画をよくアップしておりますが、バイトシーンがなかなか撮れないでおります。OFFると釣れる・・・。どうもすみません。

 

最後は湯滝の壺でやろうかと思いましたが、どうやら入れなさげ。なので納竿です。気持ちの良い五月晴れの中の湿原地帯での釣り。堪能いたしました。ありがとうございました。